2017.10.18

テーブルの裏側もしっかりチェックしましょう【No.2075】

無垢材テーブルを検討していると、それぞれのメーカーによってどう違いがあるのかということは気になると思います。そんな方に1つアドバイスをするとすると、無垢材テーブルの違いをみるには「テーブルは天板の裏側を見る」ことをオススメします。

実は、天板の裏側が作り手の違いが最もよくでるとところであるからです。天板の裏なんて脚がついているだけじゃないの?と思うかもしれませんが、無垢材のテーブルに限ってはそうとは言い切れません。作り手の思いや長く使うための工夫が施されている場合が多いです。ですので、無垢材テーブルを選ぶ際にはデザインや価格、樹種や仕上げといったポイントに加え、天板の裏側がどうなっているかもチェックをして頂くのが良いと思います。

では、天板の裏側を見る際のポイントはどういったところでしょうか?以下の3つを主に見て頂くのが良いと思います。

天板と脚がどのようについているか?

天板と脚をつける最も単純な方法はほぞ組といわれる木工の伝統的な方法を用いて天板と脚を直接つけるものです。ほぞとは木工の基本的な接続方法で、片方に穴をあけ、もう一方に穴にはいるような突起をつくりはめ込みます。ですが、ダイニングテーブルではこの方法を使うことはほとんどありません。ほそでの接続は、一度接着をしてしまうと外すことができません。そのために、ほぞ組をするには現場での施工が必要になり、現実的ではありません。もし、引っ越しなどで外に出さなければいけないといった場合にも対応が出来ないなどの状況になってしまうこともあります。また、無垢材の場合、外部の環境によって伸縮する性質があるために、徐々にほぞ部分に隙間ができてきて、ぐらつきの原因になることも考えられます。

近年のダイニングテーブルは搬入などを考慮して、天板と脚を何度でも付けたり外したりすることが出来るようにしておくことがほとんどです。ソリウッドでは、プレート付けという方法で脚と天板をつけています。脚には、隅にボルトを通すための穴があいた金属製のプレートをつけます。天板の裏には、そのプレートが納まるサイズの溝を掘り込み、鬼目ナットといわれるメスのネジを埋め込みます。あとは、このプレートをボルトで固定します。この方法を採用しているメーカーは多くないとお見ます。ひと目すると、せっかくの無垢材なのに、金属製のプレートや金具を使うのはもったいないと思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、何度も取り外しが出来る、4箇所以上のボルド留めが出来る、様々なデザインの脚に対応ができるといった観点から金属を用いることが大きなプラスになると考えこの方式を採用しています。

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反りに対する対策がどのようにされているか?

まずは、反るということについて解説します。木が生きている状態では木部の中に多くの水分が含まれています。木を伐採し、丸太を何枚かの板に製材します。製材した状態で放置しておくと、木部の水分が板の表面から蒸発し、水分が抜けていきます。水分がなくなった分、木部が収縮していきます。板は一般的に樹皮に近い部分のほうが水分が多く含まれているとされ、木の裏表で収縮する比率が異なります。そのまま、収縮が続くと水分が少ないほうに木部が反っていくことになります。つまり、木を乾燥することで反りがでてきます。ですが、木部の水分が少なくなり木部の含水率が15%以下程度のなると、平衡状態になり、反りをとまってきます。従って、家具に使用する無垢材はよく乾燥させ、含水率が平衡状態になるまで、下がったものを使うことになります。ですが、含水率が低くなった板でも全く反りなどの動きがなくなるわけではありません。無垢材は自然なものなので、絶対ということはありません。万が一、外部の環境の違いによって、反る動きが出て場合、反りが起きないように反りを防ぐ工夫が必要になります。

長くなってしまいますので、この続きは明日書きます。

賢木@吉祥寺

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