2016.04.21

椅子は奥が深い・・肘掛けひとつとっても【No.1530】

ソリウッドでは、3社22種の椅子を扱っています。今では椅子を目当てにショールームまでお越し頂くお客様を多くいらしゃいますが、私が入社した当初は今ほど扱っている椅子の種類は少ない状況でした。私の気持ちの中でも、耳つきテーブルやストレートカットテーブルなどのテーブルのほうがキレイな木目の模様や荒々しい自然な姿を楽しむことができるため、無垢材の良さを一番表現できる家具だと思っていました。今から思うと、椅子や収納などの家具についてはほとんど知識がなかったため、無意識のうちに遠ざけていたのかもしれません。ですが、店を運営するにあたり、テーブルを多くの方に使って頂くには、それに合わせた椅子も積極的に紹介することが必要不可欠だと思うようになりました。そこで、無垢材テーブルに合わせる椅子探しをしながら、椅子についての知識を自分なりに勉強してみました。そうしてかれこれ7、8年が経ち、椅子の製作に携わる人たちとのコミュニケーションや椅子を購入頂ける方とのお話を通じて、椅子について以前より興味を持つようになり、椅子の奥深さを知りました。

今日は椅子の肘掛けについて書いてみようと思います。椅子を検討している方の多くは肘掛けがついている椅子のほうが座り心地が良さそう!と思っている方も多いと思います。もちろん、それは正解で、実際に肘掛けのある椅子と肘掛けのない椅子を座り比べたら、座り心地は肘掛けのあるほうが良いと考える人が多いと思います。

しかし、椅子の奥深さはそんなものではありません。肘掛けあるなし以外にも、肘掛けの形状によって座り心地は変わってきます。では、肘掛けにはどんな種類があるのでしょうか。私は、肘掛けの大きさで2つのタイプと肘掛けの表面のデザインで3種類にわけて分類しています。

まずは肘掛けの大きさですが、これは肘掛けが椅子の前脚と直結しているか前脚に近いところまできているものと肘掛けが途中で終わっているものでわけます。言葉で書いていてもわかりづらいと思いますので例を挙げてみます。まず前者の肘掛けが長いものはこんな形状をしています。

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こちらはISU-WORKSのRINチェアです。横からみると肘掛けがそのまま前方に伸び、前脚と直接結合されています。肘掛けのある椅子と聞いて真っ先に思い浮かべるカタチかもしれません。

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こちらが後者の肘掛けが途中で終わっているものの代表例です。こちらもISU-WORKSのLENチェアです。最近ではこういったタイプのデザインの椅子も見掛けるようになりました。

どちらのタイプがしっくりくるかは人それぞれだと思いますので、デザインの違いによる機能面の差をここではおさえておくことにします。肘掛けが前まであるタイプはテーブルの下に椅子を納めていた場合は、座るために椅子を引き出しますが、当然肘掛けがおわる前脚まで完全に引き出す必要があります。一方、肘掛けが途中までのものは、椅子を全部ひっぱりださなくても腰掛けることができます。また、椅子に横から入って腰掛けることもメリットだと思います。

椅子に腰掛けるのは、食事の時だけではありません。読書をしたり、テレビを見たりするのもダイニングチェアで行うという人も少なくありません。その場合は、同じ姿勢で長時間いることは難しく、脚を伸ばしたり、膝をたててみたりといろんな姿勢を試す方も多いはずです。その際に肘掛けが途中までのもののほうが脚を自由に動かせる点で優れているといえます。中には椅子に座りながらもあぐらをかいて座ることもあるでしょう。そういった際には途中までのほうがメリットが出てきます。

続いて肘掛けの表面のデザインによる分類をみていきますが、字数の関係でこの続きは24日(日)のブログとさせて頂きます。

賢木@吉祥寺

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