2016.04.20

本棚なら無垢材で【No.1529】

ソリウッドでは、無垢材を用いた本棚をオーダー製作しています。最近、お問い合わせが増えてきたこともあり今日は本棚について書いてみます。ソリウッドでは、本棚のような家具こそ無垢材を使用することが望ましいと考えています。それは以下のようなメリットがあると考えているからです。

1. 無垢材を使用することで強度をだすことが出来る

2. 無垢材の質感がリビングや書斎の雰囲気を壊さない

3. 設置場所に応じたサイズで製作することが出来る

それぞれをもう少し詳しくみていきます。

ソリウッドで扱う無垢材は比較的堅いとされる広葉樹になります。広葉樹の無垢材を使うことである程度の強度をだすことが可能です。ですが、広葉樹の無垢材を使ったからそれで良いということではありません。全体の構造や棚板の大きさなど細かな点にも配慮する必要があります。まず棚に使う無垢材は厚み20mm以上のものを使います。ソリウッドでは、樹種によって仕上げる板の厚みが異なります。本棚に使うのは主にウォールナット、チェリー、メープル、タモ、ナラといった樹種です。このうち、北米産のものが多いウォールナット、チェリー、メープル材は板厚30mmもくしくは20mmの板を使います。タモやナラ材は、板厚28mm、22mmのものを使います。板の厚みが増せば強度が強くなると考えることができますが、20mm以上であれば十分な強度を保てると考えます。

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タモ材で製作した本棚です。一番外側の板は28mm厚、中の棚板は22mm厚の板を使っています。

次に考える必要があるのは、長い板を使う場合です。板が800mmを超える際は中央に仕切りをいれるようにします。長い無垢板は板の自重で中心部分が垂れてしまう恐れがあります。本棚は上に本など重量があるものが乗ります。自重+載せる重量でかなりの重さが板にかかります。800mmを超える板に何も対策をしないと時期に垂れてします。これを防ぐには仕切り板をいれるのが、最も効果的です。

強度に関することで、良く質問を受けることがあります。それは「背板がなくても強度には問題ないのですか?」という質問です。ソリウッドで製作する棚類は無垢板を4箇所でしっかりと接着し、箱を作るので、背板は本体の強度にはほとんど関係がありません。そのため、背板なしでも強度には問題なくご使用頂けます。しかし、お客様のご要望により背板をつけることは出来ますので、ご希望の場合は遠慮なくお申し付けください。

2つ目に挙げたメリットが無垢材の質感です。本棚を製作する際は、オイル仕上げで仕上げることが多いですが、オイルを塗ることでほどよい艶が出て、木目もキレイに見えます。本棚はサイズが大きくなることもあるため、意外と存在感がでる家具の1つです。リビングなど人の目に触れる機会が多い場所でもお部屋の雰囲気を壊さず、ワンランク上の空間を演出することにつながると考えます。

3つ目のメリットは、オーダーで製作することができるメリットです。これは直接無垢材でつくるメリットではありませんが、ソリウッドでは棚類は全てオーダーを受けて製作します。そのため、サイズや仕様についてはお客様のご要望に応じて製作することが出来ます。まさにこの場所に置く棚が作れることになります。サイズの指定は、全体の大きさのみではありません。棚板を設置するスパンも置くものによって変えることが出来ます。例えば、一番下の段はアルバムや図鑑など大きめのものを収納するために高さ400mmにし、その上の段は雑誌類が入る330mm、それ以外の棚は単行本がはいる200mm〜220mmに設定するといったことが可能です。

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上の写真は内寸の高さを330mm に設定したものです。雑誌などをいれ、それを取り出すために指を入れるにも十分な高さになります。

上述の例は、棚板を固定にする場合ですが、棚板を可動棚にすることも出来ます。可動にする場合は、ダボといわれる円柱状の金具を差し込む穴をあけておき、収納するものによって高さを変えます。ダボ穴は30mmピッチであける場合が多いです。

これまで製作して納品させて頂いた本棚はソリウッドのウェブサイトでも紹介しています。こちらを見て頂きこの感じで、このサイズといって頂ければ見積りをだすくことが出来ます。無垢材の本棚にご興味がある方は納品事例をページもぜひご覧ください。

本棚などの納品事例

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