2015.06.21

ウォールナット材にした理由

「一番人気のある材種はどれですか?」という質問をうけることがあります。その答えは、ここ7、8年変わっていませんが、「注文の数が多いのはウォールナット材です。」。ソリウッドでは、ストレートカットテーブルやテレビボード、本棚を製作する定番の材種が5つあります。ウォールナット材、チェリー材、メープル材、タモ材、ナラ材の5つです。

ソリウッドでご注文頂いた家具の3割程度がウォールナット材の注文です。最近ではチェリー材の割合が増えてきて、人気2トップといったカタチがここ2、3年続いています。

では、なぜウォールナット材が選ばれるのでしょうか?

その理由をお客様との会話の中からひも解いてみます。

「木目が素晴らしい」

以前ショールームにおいてあったウォールナット材のテーブルをご覧になった方が、しきりにこうおしゃっていました。ウォールナット材の木目は時に激しく、時に上品に見る人を魅了します。ウォールナット材は色味も一様でなくグラデーションがかかったような縞模様になっています。このあたりがチェリーやメープルといった同じ散孔材の樹種と比べると、特徴的でこれららの樹種よりより木目が際立ってみえます。

「スリスリしたくなるような肌触り」

以前、ショールームにいらした小学校低学年ぐらいのお子さんが、展示してあるテーブルに触って「ツルツルでスリスリしたくなる〜」と頬をテーブルにスリスリしていたことを覚えています。大人の方だとなかなか出来ないと思いますが、オイル仕上げで仕上げたウォールナット材の肌触りは抜群に良いです。ずっと触っていたいという感想もよく聞こえてきます。

オイル仕上げの場合、素地を整えた状態でオイルを染み込ませる仕上げ方法です。ですので、木自体に触れることになります。無垢材家具に使われるのは、広葉樹が多いですが、広葉樹も構造の違いによって環孔材と散孔材に分けられます。その大きな違いは水分や養分を運ぶ導管がどのように配置されているかという点です。環孔材は年輪にそって、この導管が配置されているので、木をきった表面に導管の一部が露呈することがあります。そうなると、微妙に凹凸ができるので、触ったときに注意するとかすかな凹凸がわかります。吉祥寺ショールームでは、ルーペを用意して木の表面をみて頂けます。ルーペを通してみると、導管の存在がわかります。逆に、散孔材は、導管が不規則に配置されるので、切って磨くとツルツルに仕上がります。ウォールナット材の肌触りが良いと感じるというのは、こうした構造によるものでもあります。

「床が濃い色味なので、濃い色で合わせたい」

テーブルを選ぶ際には、テーブル自体の色味はもちろん、周りの壁や床、家具との相性も考えて決めると思います。ウォールナット材のテーブルは、出来た当初は濃いこげ茶という表現が合っていると思います。そこから時が経つにつれ、色は少し薄くなり赤みがでてくるような感じになります。ウォールナット材のテーブルをご注文頂いたお客様のお宅に伺うと、明るい白っぽい床にウォールナット材のテーブルを合わせる色のコンスタントを意識したコーディネートとウォールナットと同様の色が濃い床に同じ色味のウォールナット材のテーブルを合わせるコーディネートの2パターンが多く見受けられます。

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こちらがコントラストを意識したコーディネート例です。

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こちらは、同系の色味で合わせたコーディネート例になります。

色が薄いフローリングの場合は、色が濃いテーブルでも、同系の色味のテーブルでも違和感のない組み合わせになることが多いです。ですが、色が濃い床に色が白いテーブルを置くと、テーブルが少し浮いてみえる印象になります。そのため、色が濃い床のお宅では、色の濃いテーブルをお探しの方が多いように思います。

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本日、ウォールナット材のテーブル、ベンチ、椅子のダイニングセットをお届けしたお宅も、床材は濃い色のものでした。椅子のファブリックも茶色のレザーを選択頂きました。全体的に濃い茶系のコーディネートになっていて、非常にシックでかっこいい組み合わせでした。

賢木@吉祥寺

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