2014.05.17

木工教室の生徒さんが完成させた作品を紹介します。

木工教室の生徒さんが完成させた作品を紹介していきます。ソリウッドの木工教室は、カンナやノミ、ノコギリといった手道具を主に使用して無垢材広葉樹の家具を制作しています。はじめの1年間は、基礎クラスに所属してもらい共通の課題制作を通じて、木工の基本的な考え方や道具の使い方、木の性質などを学んで頂きます。続けて頂ける方には応用クラスに進んで頂きます。応用クラスでは、自分が作りたいモノを作っていきます。使用している材料は、吉祥寺ショールームで販売している家具に使用しているのと同じ木材を使用しています。一般の方が、手軽には入手できないウォールナット材やチェリー材なども使用することができます。また、乾燥した耳つき材の使用も可能です。

まずはこちら。
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クルミ材で制作したベンチです。座面はクルミの1枚板を使用しています。座面の表面は、チョウナでハツって模様をつけています。座面に使用したクルミ材は材木屋さんから仕入れた板の中から選んでもらったものです。工房にあったいろいろな端材で試しに彫ってみてその中で彫りやすかったクルミ材を使うことにしました。
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一つ一つ削って、この模様を出していきます。この面積を模様づけていくだけでもかなりの重労働。柔らかくて彫りやすいクルミ材を選びましたが、それでもかなり大変そうでした。このように刃物で木材に模様づけする技術は名栗(なぐり)といって、伝統的な技として継承されています。名栗は、その名の通り栗材に施すことが多いようです。

座面だけでも凄いのですが、このベンチは脚の部分も凄いんです。かなり凝ったデザインになっていて、構造は見た目以上に複雑です。制作期間はかなり掛かっていましたが、制作者本人も満足いく出来上がりになったようです。

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ウォールナットの耳つき1枚板で制作したテーブルです。小振りな板ですが、ウォールナット材の持つ美しさは十分に持っている板を使用しています。

木口から割れが入っていたので、チギリを埋めて処置しています。さらに木口面にカスガイが打ってあったために、カスガイの痕が残っていました。それを隠すために別の材を埋め込んでいます。どうせやるならという事で、内部にカスガイを打っています。これで割れが拡がることはないでしょう。
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穴を彫ってカスガイを打って埋めるというのは、思いつかなかった方法です。「そうか、こんな方法もありだな。」と気づかされました。

過去に完成した生徒さんの作品はこちらのページに載っています。
ソリウッド木工教室 生徒作品一覧

瑞木@相模湖

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