2014.05.18

無垢テーブルを買うタイミング

無垢材のダイニングテーブルを買うのに、適しているタイミングはあるのか？

まず、ソリウッドでテーブルをご注文頂くお客様の話を聞くと、

・結婚して新生活をはじめる

・家を購入した

といった人生の中でも大きなイベントがきっかけになっている方が多いようです。当然といえば当然ではありますが、ある程度今後の見通しがたった時に無垢材テーブルの購入を考えるという流れのようです。これは、

・テーブルとしてはやや高価であること

・長く使えるものであること

といった点が原因として挙げられます。新生活にあわせるかたちでテーブルを購入する際に注意しておきたい点をみていきます。

それはずばり、納期とサイズです。

まずは、納期についてですが、無垢材テーブルの場合は、家具屋さんによって多少の違いはありますが、１ヶ月〜３ヶ月ぐらいかかる場合が多いです。家が完成して引っ越しの日程が決まってから無垢材のテーブルを注文するとなると、引っ越しの日程に間に合わないことが出てきます。無垢材テーブルのオーダーを考えている場合は、少し時間に余裕をもって行動することをオススメします。

少し余談になりますが、なぜ無垢材テーブルの製作には時間がかかるのか？

テーブル製作の裏側をちょこっとのぞきます。一番の要因はテーブルの多くがオーダーを受けてから製作すること、つまり大量生産されている商品ではないということになります。サイズオーダーや環境によって反りや狂いの原因になるので、完成後の管理に気を使う必要があり、どんどん製作してどんどん在庫していくという生産方法がとりにくいのです。

また、製作に取り掛かる準備にも時間がかかります。ソリウッドの場合は、テーブルのオーダーを受けると、まず木取りの作業を行います。

木取りは、乾燥されている材のどこをどう使うか、どの板とどの板を接ぎ合わせるかなどを考え、そのプランに合わせてある程度木材をカットする作業です。木取りの際には、木目や色を合わせるために、材木の表面をある程度削ります。組み合わせが決まったら、何日間かそのまま置いておきます。無垢材は、削ると反りや狂いがでやすので、しばらく置くことで癖を出すだけだしておきます。この一見、時間の無駄に思える放置が、長く使えるテーブルにするには不可欠なことになります。

製作に時間がかかる背景にはこのような間があるというわけです。

続いて、サイズです。なぜ注意が必要かというと、図面上の計算と実際の空間が少し違って感じるからです。図面上では問題なく納まるサイズでも、実際の空間では思っていたより大きく感じるということが生じます。そのため、専門家の意見を聞くもしくは、実際の空間を確かめてから家具の手配をはじめるほうが失敗するリスクは低くなります。

以上のことを考えると、新生活のスタートとともに新しい無垢材テーブルを使い始めるために、超えるべきハードルは少し高いといえます。引っ越しの際には、今までお使いのテーブルを使う前提でじっくり無垢材テーブルを探すのもひとつの方策だといえます。

賢木＠吉祥寺

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