2014.01.13

国宝『松林図屏風』が幻想的でかつ力強い生を感じられて良かった!!!

本日、休みを利用して上野にある東京国立博物館に行ってきました。

お目当ては、期間限定で公開されている長谷川等伯が描いた『松林図屏風』。とても有名な絵なので、皆さんどこかでその写真は一度は見た事があると思います。国宝に指定されていて、「国宝中の国宝」「日本の美の象徴」なんて評される絵です。

この絵に興味を持ったのは『日本美術応援団』赤瀬川源平・山下裕二(ちくま文庫)を読んだからです。この本で、等伯の”最高傑作”と言われていることや襖絵の下絵として描かれたもの説なんてのを知って一度実物を見ておこうと思いました。

この『松林図屏風』は毎年新年明けに期間限定で公開されています。超有名な絵なのに、特別展ではないから600円で観られて、そんなに混んでいないのでゆっくりと観られるメリットもあります。

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(フラッシュや三脚を使わなければ写真撮影OKです。一部撮影禁止の作品もあります。)

図版で観るよりも実物はより幻想的でした。薄墨で描かれた松が放つ不気味さと濃い墨で描かれた松の力強さのコントラストがとても効いています。朝もやに包まれた本物の松林を観ているという錯覚も感じました。

近くに寄ってみると、一本一本の線を見ることができます。特に松の葉の線に感銘を受けました。とにかく細かく正確な線でした。実物を見るというのは本当に感動しますね。

この『松林図屏風』は1月26日まで公開されています。次に公開されるのは2015年の1月なので、興味がある方は上野まで足を運んでみてください。

他の展示物で興味を頂いたものも紹介しておきます。

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江戸時代に描かれたもので、職人さんの仕事風景がみてとれます。日本刀を研ぐ様子やノミを木槌で叩く様子がいいですね。同じような仕事をしているのでどうしてもこういう絵に興味がいってしまいます。日本刀を研ぐのは本当に大変だと思います。きっと重労働で汗もかくので、上半身裸になっているのでしょう。

なお、1月28日からは雪舟の国宝『秋冬山水図』が同じく東京国立博物館で公開されます。こちらもとても有名な絵ですよね。図版でしか観たことがありませんが、線の感じがとても気に入っています。時間が取れたらこちらも観ておきたいです。

瑞木@相模湖

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