2014.01.12

椅子のデザインに隠された歴史

住宅・インテリア系の雑誌「コンフォルト2月号」にisu-works.comの椅子をデザインされている高橋三太郎さんに関する記事が出ています。記事自体は、武蔵野美術大学名誉教授である島崎信氏が名作は「リ・デザイン」からと題された文章になります。

まず高橋三太郎さんについて紹介したいと思います。

高橋三太郎さんは、木工作家であり椅子デザイナーでもあります。ソリウッドでも高橋さんデザインの椅子は数多く扱っています。2年ほど前からは、山上木工とタッグを組んで製作している1脚4,5,万円代の量産型チェアであるisu-works.comというシリーズもはじめています。私は高橋さんの椅子はデザインと掛け心地どちらにも妥協しない強い意志が感じられる椅子が多いと感じています。

さて、話をコンフォルトの記事に戻します。

椅子のデザインを研究してきた島崎氏は、名作の椅子は、過去の名作の伝統を伝承し、新たに創造する過程で生まれていると説きます。その例示として、昨年行われた2つの展示会を挙げています。そのひとつが昨年7月に札幌で行われた高橋三太郎さんの高橋三太郎の椅子展「カタチの種、デザインのタネ」です。高橋さんはその展示会で自身がデザインした椅子を展示するとともに、そのデザインのもとになった「オリジン」を公開しました。その裏には、ルーツを明らかにすることで未来のデザインにつながるとの考えがあるようです。

椅子に限らず多くのプロダクトデザインについて、その誕生プロセスが明かされることは少ないです。しかし、使い手となる消費者としてはデザイナーの思いやそのプロダクトの原点を知ることで、愛着が沸くことにつながると考えます。高橋さんの個展もその貴重な機会ということで私も伺ってみたいと思っていました。ところが、時間的な問題もあり札幌行きはかないませんでした。

ですが、高橋さんの個展が東京でも開催されるようです。「カタチの種・デザインのタネ」PART2 東京展は、2月11日(火)から16日(日)までアートスポットLADOで行われます。ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

高橋三太郎さんデザインのHUGチェア

ソリウッドでも座り心地がいいと人気のあるHUGチェア。この椅子も高橋さんのデザインです。

賢木@吉祥寺

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