2014.01.11

無印良品有楽町ATELIER MUJIで"森と木と暮らし"を考える。

有楽町で”森と木と暮らし”を考える。

1月8日に無印良品  有楽町2F にあるイベントスペースATELIER MUJIで開催された”森と木と暮らし”というトークイベントに参加してきました。

このトークイベントはATELIER MUJIで1月10日から2月23日まで行われる『森はともだち1 木のこども遊具展』に開催されたものです。出演は小田原林青会 会長 高木大輔氏と建築家、東海大学工学部建築学科教授の杉本洋文氏です。

ネットで木や林業のネタを探している時にこのイベントの情報を見つけました。

森や木の良さを伝えるために、地域を巻き込み精力的に活動している「老舗の材木屋さん」と、長年にわたり日本各地の木造建築に携わっている研究者であり建築家との対談です。森や木に関する基礎知識から、生活を豊かにする智恵まで、その魅力と面白さを語り合います。
 (ATELIER MUJI Webサイトより引用)

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木を仕事にしている人が語る木の魅力。これは聞きに行かなければならないと思い、その場で参加エントリーを済ませました。

結構マニアックなイベントだし、あまり人が居ないと気まずいなと、ちょっと心配しながら無印良品 有楽町へ向かいました。有楽町に無印良品の大型店舗がある事は以前から知っていましたが、実際に行ったのはこの時が初めてでした。

無印良品さんが販売している家のモデルハウスがある事も知っていたので、どんな展示になってるか見てみる楽しみもありました。かなり広々とした空間で快適に買い物を楽しめる店舗でした。イートインスペースも広く、多くのお客様で賑わっていました。その一角にATELIER MUJIというイベントスペースがあります。

ガラス張りになっているので、店舗からも中の様子を伺うことができるようになっています。店舗から中が見えるのはいいですね。展示の事を知らないで来たお客様にも見てもらうことが可能になりますからね。

用意されていた席をおおかた埋まり、ひと安心。まあ、ぼくが心配することではないですが、ポツンは嫌だったので 。 。 。

“なるほど”、”へえ、そうなのかと思った5つのポイント

登壇者二人の自己紹介から始まり、それぞれが行ってきた仕事を紹介しながら木の魅力や木の力について語られていました。以下、興味をもった内容を挙げてみます。

1.日本の森は今、旬を迎えた木がたくさん植わっている。
2. 欧米では身体を焼く際は、ウッドデッキに寝転ぶ。
3.建築家の多くは太さが違うものを格好良くデザインできない。
4.整備されていない人工林は危険。
5.木目は均一ではないからα波を刺激する。

1.日本の森に今、旬を迎えた木がたくさん植わっている。
日本森林の多くは戦後スギやヒノキを植林した森です。戦後すぐに植林されたスギやヒノキが70年近くが経ち、木として1番いい時期を迎えているとのこと。

樹齢4000年以上と言われる縄文杉などがあるため、多くの人は木は切らなければ、ずっと生きていると思っています。でも、これは間違いで木にも寿命があります。たまたま長く生きている木があるだけで多くの木は段々と衰退してやがて枯れて倒れてしまいます。枯れて倒れてしまった木は内部が腐っていることが多いので木材利用の観点からすると使い物になりません。将来使うことも目的に植えられたスギやヒノキが未だに伐採されずにたくさん残っています。これを使わない手はないとのこと。

2.欧米では身体を焼く際は、ウッドデッキに寝転ぶ。
これは木が紫外線を吸収してくれるためです。人間の身体にとって害がある紫外線を木材は吸収してくれます。だから、ウッドデッキで身体を焼けば、木が替わりに紫外線を吸収してくれるから、お肌に良いということのようです。なるほど。

しかし、木材にとっても紫外線は良いものではありません。紫外線を吸収すると木は色が抜けます。出来たばかりの時は茶色だったウッドデッキもやがて色が抜けて灰色になっていきます。これは紫外線による影響なのです。

3.建築家の多くは太さが違うものを格好良くデザインできない。
木は太さが一本一本違いますよね。デザインする人はなるべく均一なものを使いたがるそうです。言われるとそうだと納得できます。一本一本太さが違う木を並べてうまくバランスを取るのには技術がいるようです。でも、そうした訓練を受けていない建築家やデザイナーは木を上手く扱うことが苦手になるそうです。

4.整備されていない人工林は危険。
そもそも整備されることが前提に作られた森林であれば、当然ですよね。間伐や枝打ち、下草刈りがされていない森林は暗く、土壌が強くならないそうです。そうした森は土砂崩れを起こしやすいとのこと。

5.木目は均一ではないからα波を刺激する。
直線ではない微妙に揺れている線や均一でない模様は脳内のα波を刺激するそうです。α波がでているとリラックスしていると言えるみたいです。

以上が、お二人の話を聞いてぼくが気になった5つの事柄です。お二人とももっと木を使って住みよい空間を作りたいと願って、木の良さを知ってもらうための活動をしている方です。ぼくもお二人と同じように木の良さを広めたいと願っている一人です。やはり、同じ思いを持っている方のお話は刺激をたくさん受けます。

今回の展示会は前半が「木組みのお城」、後半は「こゆるぎひろば」という遊具を展示し、土日は実際遊べるように開放されるようです。また木挽き体験や木製の犬を塗るワークショップも開催されます。詳しくはATELIER MUJIさんのWebサイトを見てください。

また、ぼくが参加したトークイベントの様子がATELIER MUJIさんのブログに載っています。興味がある方はこちらも合わせてご覧ください。

瑞木@相模湖

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