2013.10.09

加工前のチャンチン材が吉祥寺にきた!

吉祥寺ショールームにチャンチン材の板2枚を運びいれました。この2枚は、板耳つき2枚はぎテーブルを製作することを想定しておりますが、まだ加工前の状態です。乾燥は済んでいますが、お客様の要望を聞きながら仕様を決定してから製作を行うことができる「準備OK」の板です。

チャンチンの板2枚

ソリウッドでは、耳つきのテーブルが主力商品のひとつです。耳つきテーブルの注文を受け方は、あらかじめ仕上げ現品販売するものと加工前の板の状態(準備OKの板)で提案をし、サイズや仕様はお客様の要望で決めることができるオーダー製作の2つのパターンがあります。

今回のチャンチン材の2枚の板は、後者のパターンになります。準備OKの板といっても表面には汚れや耳の部分が少し残っていることもあり、仕上げられたテーブル天板に比べるとかなり荒々しい印象です。

今回、この準備OKの板をあえてショールームに展示することにしたのは、いくつか狙いがあります。主なものは以下の3つです。

加工前の板の状態を知ってもらいたい

無垢材のテーブルをお持ちの方は多いと思いますが、加工前の材木の状態は現物で見たことがある方はあまり多くないと思います。無垢材のテーブルに興味がある方は、やはり木そのものや木のもつ力にも関心がおありだと思います。そういった方にはぜひより生の状態に近い板がどういったものかを単純に知って頂きたいなと思います。

より愛着のわく物づくりの提案をしたい

無垢材で製作されたテーブルは、メンテナンスを適切に行っていけば非常に長く使えるものです。日々の暮らしの中で長い間、時間を一緒に過ごすものですから、販売する我々も愛着を持ってもらえるものを作りたいと思っています。では、どうすればより愛着を持って頂けるか?

一般的には、より多く接する時間があるいは、より多くの情報を知っている場合、大切にしたいと思うのではないでしょうか。加工前の板は、いわば原石。どのようなかたちにするか、どのように磨きどのような仕上げ方をするかによって出来上がりのテーブルは変わってきます。この段階からお客様にも、どのようにするのがよいか考えて頂き、テーブル製作に加わって頂ければ大切にしたいという思いも大きくなるのではと考えます。

工房型ショップならではの販売方法をしたい

ソリウッドは、自社の工房があり、製造から販売までを一社で行う工房直営型の家具屋です。工房直営型の場合、オーダーによるきめ細かい対応や流通コストや販売マージンを抑えることができるため価格メリットがでるなどの利点があります。ただし、工房の横に販売するショップがあれば工房直営型と一目瞭然ですが、都心となればそのようなスタイルをとることは、一般的には難しいのが実状です。そこで、加工前の原木といえる状態で展示すれば、わかりやすく工房直営型店舗であることをアピール出来るのではと考えています。

吉祥寺ショールームにない準備OKの板は、相模湖工房にて案内致します。工房ではその木を見て、仕入れてきた担当者や実際にテーブルを製作する職人と直接相談することができます。これも工房直営型の良い点だと思います。ただし、相模湖工房は、製作メインに設計され、運営していますので、常にお客様が来て頂けるような体制が整っているわけではありません。そのため、工房にてご案内するのは、見積依頼を頂いた方に限らさせて頂き、事前に工房に来る日程を決めさせて頂いています。

ここからは、チャンチン材を詳しく説明していきたいと思います。?

チャンチン材とは私たちでも聞き慣れない樹種ですが、中国原産の木で日本の各地でも見ることができる木です。感じでは、香椿と書くようです。他の広葉樹同様、家具などに使われることが用途としては多い木です。

板全体は、オレンジ色で、一見するとチェリー材かなと思います。木目をよーくみるとかなりはっきりとした木目であるように見え、ケヤキやクリにも似ています。センダン科の落葉広葉樹で、マホガニーと同様の科に属するためチャイニーズマホガニーと呼ばれることもあるようです。

チャンチン材の木目

こちらの板は乾燥も済んでいるので、サイズや仕様が決まれば製作に取り掛かることができます。瑞木@相模湖が考えた天板のイメージ図はこんな感じになります。

チャンチン材テーブルのイメージ図

詳細はこちらのページでも紹介しているので、ご興味のある方はご覧ください。

賢木@吉祥寺

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