2013.10.07

好みの無垢テーブルを見つける際に知っておきたい環孔材と散孔材の違い

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『無垢材のテーブルが欲しいけど、どの材種がいいんですか?』という質問をよく受けます。ソリウッドで扱っているのはどれも広葉樹のテーブルです。広葉樹の場合はどの材種を選んでも、テーブルとしての強度はある程度あります。筆圧がもの凄く強いからどうしても固いテーブルがいいなどよほどの理由が無い限り、見た目が好みの無垢テーブルを選んで頂いていいと答えています。

好みを探すヒントは色と木目の強弱

さてその見た目ですが、色と木目の強弱で分けることができます。色は見たままなので分かりやすいでしょう。では木目の強弱とはどういうことなのか?

木目がハッキリとでる材種と木目がボンヤリと曖昧な材種があります。両者の違いは、導管という組織の並び方にあります。導管が一列に並んでいるのが環孔材。バラバラに存在しているのが散孔材。

環孔材は、春の肥大成長の開始直後に大きな導管を作ります。夏場以降は大きな導管を作らないでちょっと堅い組織が出来てきます。

散孔材は、環孔材と違って導管が一列に並びません。成長する過程でバラバラと導管を作っていきます。

環孔材と散孔材の違いが木目に影響する

こうした木材組織の並び方の違いが木目の見た目に影響を与えます。

ケヤキ、タモ、ナラ、ホワイトオーク、クリ、ニレ、センなどが環孔材。

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環孔材のホワイトオーク材のテーブル天板

ウォールナット、チェリー、トチ、カエデ、カバ、ブナ、クルミ、ブビンガ、マホガニーなどが散孔材。

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散孔材のブナ材のテーブル天板

環孔材は散孔材に比べると導管が太いです。そのため、手触りはちょっとザラザラしています。(散孔材に比べるとです。)

逆に散孔材の導管は細いので、触り心地はスベスベしています。

自分の好きな木目が環孔材なのか、散孔材なのかを知っておくと材種を選ぶ際に役立ちます。

例えばケヤキの木目はとても好きだけど、色は白っぽい方がいい場合は環孔材で色が白っぽい材を探せば要望に近いものになります。環孔材で白っぽいのは、センです。センは木目がハッキリと出ますが、色は白っぽい褐色になります。

環孔材のナラ材の色は好きなんだけど、木目はハッキリ出ない方がいいという場合は、柾目板を選択するというのも一つの手です。柾目板はいわゆるタケノコ状の木目がでない方向で製材しています。ただし一枚の幅が狭くなるので、はぎ枚数は多くなります。ナラ材の柾目は虎斑と呼ばれる銀色の虎柄がでます。柾目板がある材種は非常に限られています。ナラ材、タモ材の柾目板は多く流通していますが、それ以外の材種はほとんど流通していません。

環孔材と散孔材の違いとその違いが木目にどう影響しているかが分かって頂けたかと思います。どんな樹種がいいか探している方は、色と木目の強弱に注目して自分のお気に入りの材を探してみてください。

具体的に分からない場合は店員さんに、『木目がハッキリしていて明るい色がいいんですが』みたいな質問をすると希望にあう材種のテーブルを紹介してくれると思います。

瑞木@相模湖

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