2018.07.14

オーダー製作したドアを納品しました。【No.2344】

猛暑の3連休。ちょっと外で動いただけで汗がとてつもなく溢れてきますね。朝、自転車で家を出た時点で「あれ?今日はいつもの土曜日よりも車が多いな」と思いました。その直後に「あっ、今日から3連休か」と。まだ7時前でしたが、山梨方面に向かう車がとても多かったです。でも、この暑さだと外でのレジャーは結構きついですよね。BBQをするにも暑くてぐったりしそうです。

オーダー製作していたドアも無事に納品となりました。後は下の部分を大工さんや左官屋さんが仕上げてくれるはずです。
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枠とドア本体はチェリー材を使用しました。取っ手はウォールナット材です。塗装はチェリー材の本来の色を活かすためにクリヤー塗料を塗っています。が、雨や日差しの影響があるのでなかなか難しい問題です。メンテナンスの回数を減らしたいのなら着色の外用塗料を塗った方がいいです。ドアの場合は取り外して工房でメンテナンスや塗り直しをすることが不可能(防犯上の理由で)なので、塗装は頭が痛い問題です。
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ドアの吊り込みは本来は建具屋さんの仕事です。建具屋さんは現物に合わせて金具の彫り込みをしたり、丁番の位置を決めたりもします。ですが、この現場では大工さんがドアの設置をするとのことだったので、枠にもドア本体にも金具や丁番の彫り込みと取り付けをした状態で運び入れました。枠は事前に大工が取り付けて置いてくれました。すでに金具も取り付けてあるので後は丁番を枠に取り付けるだけなのですが、それも結構大変な作業です。大工さんの手伝いをしながらなんとか無事に取り付けることができました。どこに擦るわけもなくドアが開閉したのでとりあえずは安心です。後は日差しや雨の影響がどこまで出るか… そのあたりのことは数年使ってもらってからでないと分かりません。無垢材のドアを使用する場合は雨や日差しが極力当たらないような場所に設置するのが良いと思います。最近は庇がほぼないフラットな家も増えてきました。そういう家には無垢材ドアは向いていないですね。

多くの家では玄関ドアは既製品のものがつけられていますよね。窓サッシメーカーさんがドアも販売していますよね。有名どころだとLIXILさんやYKK APさんなどが挙げられます。最近の既製品ドアはとてもよく出来ていて防犯性能や防火性能は造作で作るドアは全く及びません。また、取っ手もよく考えられていて使い勝手がいいです。昔は玄関ドアもドアノブやレバーハンドルが主流でしたが、今では長くてガチャっと引く開く取っ手が主流になっていますよね。あの取っ手はとても良くできていて、今回製作するドアにつけられないか検討したほどです。あの機構を用いて無垢材の取っ手が付けられたらとても良いのになんて思いました。

オーダー製作のドアの場合は、金物類を好きなものにすることができます。設計士さんがある程度ピックアップしてお施主さんに選んでもらうことが多いようです。今回はドアの設計も私がしました。金具類はしっかりとした物作りで定評がある堀商店の製品から選んでもらいました。

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真鍮のドアノブです。最近ではこうしたドアノブはまわり見かけなくなりましたが、レトロな雰囲気がいいですね。レトロな雰囲気が漂っていますが、もちろん新品です。まだキラキラしていますが、使っていくうちにいい感じにエイジングされてくるはずです。チェリー材も時が経つにつれて色が濃く変化します。今はまだどちらも新品感が漂っていますが、どんな感じに熟成されるか楽しみですね。

10年ぶりくらいにオーダーで製作したドアが無事に納まってホッと一息つきました。

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