2018.06.06

丸い座面の椅子をピックアップしてみます【No.2306】

ソリウッドでは、国内生産の3つの椅子ブランドの椅子を吉祥寺ショップで展示し、ご注文を承っています。椅子は本体と座面にわけて考えることが出来ますが、デザイン的には座面は四角いものがほとんどです。四角いものでなければ、丸の座面がついていることが多いです。四角い座面と丸の座面では、見た目の違いが大きいですが、丸い座面のほうがコンパクトになる、膝裏へのあたりが少し柔らかくなるといったメリットもあります。今日は、ソリウッドで扱いのある椅子の中から丸い座面の椅子をピックアップして紹介します。

YACチェア(ISU-WORKS)

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椅子の名前は「ヤック」と読みます。座り心地に定評がある椅子デザイナーでありながら、木工家でもある高橋さん太郎さんがデザインを手がけています。こちらの椅子の製作は北海道津別町にある山上木工さんが担っています。山上木工さんは木の加工技術にたけていて、最新の木工機械も導入されている家具工房です。このYACチェアは山上木工さんの精度の高い加工技術が活きるデザインになっています。丸い座面の椅子の多くは椅子の脚部分が組んである上に座面が乗っている構造になっていることが多いです。これは強度も期待できますし、自然な構造になります。ところがこのYACチェアは丸い座面の枠に直接脚が組み込まれているという特徴があります。座面と脚の接合部分は負荷がかかる重要な部分で、高い精度が要求されます。これが実現することによって脚周りのデザインがスッキリするというメリットもあります。吉祥寺のショップには、ナラ材のYACチェアが展示されています。一見、小振りのような印象を受けますが、実際に座ってみると大人の男性でもしっかり体を委ねることが出来ます。

boチェア(宮崎椅子製作所)

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宮崎椅子製作所は徳島県にある椅子を中心に製作している家具工房です。製作している椅子の種類は数多く、ソリウッドではその中の7種類の椅子を取り扱っています。宮崎椅子製作所さんの椅子は布もしくは革が張られているものが多いのですが、このboチェアは座面がすべて無垢材という宮崎椅子製作所の中では異質な椅子ともいえます。小泉誠さんのデザインで、ウィンザーチェア調になっています。このタイプの椅子は木のテーブル、特に耳つきテーブルとも合わせやすく、テーブルに重厚感があるぶん、椅子は軽めのデザインが良いなという場合にはオススメが出来ます。単体で玄関や部屋のアクセントとして置くにもさまになると思います。吉祥寺ショップに展示してあるboチェアはすべてウォールナット材で製作されているものですが、脚や背中に縦に配置されている桟などを違う樹種で製作することも可能です。色味を使いわけると、より個性的な椅子に仕上がります。

Pocketチェア(宮崎椅子製作所)

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コンパクトな部類に入るダイニングチェアです。座面前方が丸く、後ろはカーブがなだらかになっているので厳密には丸い座面とは言えませんが、丸い座面に分類しても問題ないでしょう。座面の形は椅子の名前が表すように、ズボンの後ろについているポケットのカタチをしています。丸い座面の椅子同様に膝裏へのあたりは柔らかく、見た目以上にゆったりと過ごせます。私も自宅ではこの椅子を使って食事をしたりしていますが、コンパクトサイズでこの座り心地には非常に満足しています。

店にいるときは、四角い座面の椅子に長時間腰掛けていますが、座面が丸か四角かは個人的には座り心地には影響しないかなと考えています。むしろ、座面の大きさや堅さが気になります。ということで、座面が丸いか四角いかは見た目の好みで選択頂くのが良いと思います。丸い座面の椅子は、ダイニングチェアとしてテーブルとセットで使うのも良いですが、玄関先やリビングなど部屋のアクセントとなるインテリアとして使うには四角の座面の椅子よりは向いていると思いますので、そういった使い方もして頂けると思います。

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