2018.05.03

テーブルの脚の付け方も重要【No.2272】

無垢材テーブルを選ぶ際に「テーブルの強度はどうなんだろう?」「長く使えるテーブルにしたい」といった思いをお持ちの方は多くいらっしゃると思います。テーブルの強度には2つのの観点があり、「木材自体の強度」と「テーブルになった際の丈夫さ」といった感じです。「木材自体の強度」については、針葉樹と広葉樹の違いである程度説明がつきます。木材には構造の違いによる分類がされていますが、針葉樹に比べると広葉樹のほうが組織が複雑で材としての堅さにも分があります。針葉樹の代表的な樹種である杉やヒノキといった日本人には馴染みのある樹種ですが、表面の堅さでいうと柔らかく、爪を立てて材にあてると簡単に凹みが出来てしまいます。反対に広葉樹は手にしただけでずっしりと重みを感じます。爪で傷をつけようとするとかなり力を入れないとダメです。長い間つかうことを考えるのであれば広葉樹の中から選択するのが良いと思います。広葉樹の中でも堅いそうでないといったことはありますが、テーブルとして使う分には大差がなく、傷がつくときはどんな広葉樹でもつくと考えていいと思います。ただ、例外なのが桐材です。桐材は広葉樹ではありますが、極端に柔らかく簡単に傷がつく樹種です。桐材は昔から箪笥にはよく使われていますが、ダイニングテーブルはあまり聞いたことも見たこともありませんので、現実的ではないかもしれませんが、木にまつわる雑知識として覚えておいて損はないと思います。

さて、今日のブログエントリーはさきほど挙げたダイニングテーブルの強度を考える視点として挙げた後者の「テーブルになった際の丈夫さ」に焦点をあててみたいと思います。ダイニングテーブルの丈夫さを語る上で無視できないのは脚です。特に天板と脚の接合方法と脚自体の強度が重要です。天板と脚の接合方法はいくつか方法がありますが、ここで大事なことは搬入のことなどを考慮して天板と脚を別々に搬入して、搬入後に組み立てをするようにしておくことが求められます。天板と脚を一度きり接合してしまうのであれば直接接着することも出来ますが、実践的ではありません。そこで金具を使って固定する方法が現実的です。こちらもいくつか方法はありますが、できるだけ固定するボルトは多いほうが緩みが起きづらくぐらつきが少なく済みます。単純に脚の付け根にネジ部品を取り付け、天板裏に埋めたメスのネジにねじ込んで固定する方法もありますが、やはり一つの脚に1箇所しか固定をしていないのでテーブルを使っているうちにネジが緩んでしまいます。緩んだらまた締めれば固定は出来ますが、やはり緩みが起きないようにしておきたいものです。そうなると少し工夫が必要になります。

ソリウッドでは脚にボルトを通す穴があいている長方形の金属製プレートをつけ、それを介して天板と脚を固定する方法を採用しています。これは先述した通り、なるべく固定するボルトを多くしたいという理由からこちらの方法にしています。

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ソリウッドのダイニングテーブルの裏側になります。脚についている黒い金属が先述したプレートになります。脚より大きなプレートにすることで4箇所以上しっかりとボルトで固定することが可能になります。この方法は天板の裏にプレート用の掘り込みをしたり、金属製のプレートを用意したりと手間はかかかりますが、強度のあるしっかりとしたダイニングテーブルを製作するには必要不可欠になります。

テーブルを検討される際には、あまり脚の固定方法まで確認しない場合があるかと思いますが、長く使いたいと考えている場合は、何度でも脚が取り外せるのか、組み立て式の場合、どういった方法で天板と脚を固定するのかをしっかりと確認したほうが良いと思います。てっとり早いのは天板の裏をのぞいてみることです。天板の裏をみると、そのテーブルの構造がわりとわかります。さらに天板の裏は作り手によってかなり違いがでるので、比較検討する際にはチェックしてみて疑問に思ったことは問い合わせしてみるのが良いと思います。

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