2017.05.17

実録 オイル仕上げのテーブルを自宅でメンテナンスしてみました【No.1921】

私が普段家で使っているダイニングテーブルのオイルメンテナンスを行ったので、その様子をレポートしたいと思います。

無垢材テーブルには大きく2つの仕上げ方法があります。オイル仕上げとウレタン塗装です。ソリウッドではこの2つからお客様のご要望に応じて選んで頂いてます。オイル仕上げは、亜麻仁油を主成分とした天然素材で作られた家具用オイルを木部の表面に浸透して保護する仕上げ方法です。ウレタン塗装のように表面に塗膜を作るわけではないので、木の本来の肌触りが楽しめるのが特徴です。

ですが、オイル仕上げのテーブルは水に対して強くないので、水拭きをしながら使っていると次第にオイルが抜けてきて表面が毛羽立つような肌触りになってきます。また、底が濡れたコップなどを長時間置いておくと、その跡が染みのように残ってしまうこともあります。家族で食事をするために使用するとなると、どうしても食べこぼしや水拭きをする場面が出てきます。ランチョンマットやコースターを使用すれば、これらはかなり防げますが、そうでないと結果的に、肌触りがツルツルでなくなったり、輪染みが出来ることは避けられません。とはいうものの、オイル仕上げの場合はご自宅でメンテナンスすることで、リフレッシュさせることが出来るのも特徴の1つで、メリットでもあります。

少し前置きが長くなってしまいましたが、自宅のテーブルのメンテナンスに話を移します。我が家では、7年前にメープル材のダイニングテーブルを使い始めました。もちろん、オイル仕上げです。家族2人で、毎日食事をそこでとり、時にはノートパソコンを置き仕事をしています。使い始めた当初は、輪染みを気にして食事のたびにランチョンマットを敷いて食事をしていましたが、1年経たないころから、ランチョンマットを敷かずに食事をするようになりました。ただし、食器やコップを置くときには、底が濡れていないかを確認して、濡れていた場合は布巾で拭き取ることはしていました。あとはそこまで気にせずに使ってきました。

そして、使い始めてからオイルを塗るなどのメンテナンスは一切していませんでした。ですので、テーブル全体的に肌触りが少しかさついた感じになっていました。

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これが7年間何もせずに使い続けたテーブルです。写真ではわかりづらいですが、全体的に艶がなく、ところどころに小さな染みやコップの跡が残っています。

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アップにしてみると、輪染みがいくつか出来ているのがわかるかと思います。

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こちらは油染みなどが集中的に出来ているエリアです。食事をする際によく使うエリアにはやはり染みが目立ちます。

今回は、全体的に肌触りも悪くなってきていますし、染みも多数あるためテーブル全体に紙やすりをかけ、そのあとでオイルを塗ることにしました。

1. 表面のゴミやほこりを払います

まずはテーブルの上にあるゴミや埃をはらいます。紙やすりをかける際にゴミなどがあると傷をつけてしまう要因にもなるので、目と手で触って大きなゴミがないかを確認します。

2. #320の紙やすりを全体的にかける

紙やすりを全体的にかけていきます。その際に気をつけて頂きたい点が2つあります。1つ目は紙やすりの番手です。紙やすりは目の粗さで番号が付けられています。テーブルのメンテナンスに使うのは320番がちょうど良いです。それ以上番手が低い粗いものを使うと傷が残りやすかったり、想定以上に表面がやすりとられてしまうといったことになるので、慣れていない方は320番のみの紙やすりを使ってください。

2つ目の注意点はやすりをかける方向です。木目方向に沿ってやすりをかけるようにしてください。木目に交わる方向でかけてしまうとこれも傷が残る要因となります。

紙やすりをかけると、その部分の色味が薄く白くなります。これはやすりで表面が削られたことを意味するので、焦らずにムラがないように全体的に白くなるようにしてください。

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メープル材の場合、やすりをかけたことによる色の変化はわかりづらいところもありますが、やすりをかけると細かい木屑がでてくると肌触りがスベスベになるのでその点を目安にしてみてください。

全体的にやすりをかけたら、輪染みやその他の染みが落ちているかを確認してください。まだうっすらと残っているようでしたら、その部分を周辺含め重点的にやすります。目でみて染みが残っていない状態になるまでやすりをかけてください。

このあと、いよいよオイルを塗っていきますが、この続きは明日のブログにします。続く。

賢木@吉祥寺

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