2017.03.16

テーブルと椅子のサイズの関係性 その2【No.1859】

昨日は、ダイニングテーブルを検討する際に一緒に使う椅子との関係性について、脚と脚の間に椅子がしっかり納まるかどうかの確認が重要という話を書きました。今日は、もうひとつ重要な関係性である椅子の肘掛けが天板の下に納まるかどうかについてみていきます。

ダイニングに使う椅子は大きくわけて肘掛けがあるものとないものに分けられます。その他に背もたれがないスツールやベンチを使う方も多いと思いますが、今日のブログエントリーではこれらを除いた背もたれがない椅子を前提に話をします。肘掛けとはその名の通り、腰をかけた際に肘を置くための場所をさします。ダイニングチェアの場合、背もたれと前脚を結ぶような肘掛けと背もたれかから肘掛けがでているデザインまたは背もたれから後ろ脚にかけてのラインが背もたれになっているタイプがあります。

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もっともオーソドックスなタイプの背もたれから前脚を結ぶ部分が背もたれになっているタイプの例が宮崎椅子製作所のpepeチェアです。肘掛けも大きく面取りが施されているので肌へのあたりも柔らかく仕上がっています。多くの種類の椅子を製造している宮崎椅子製作所さんの中でも人気のある椅子と聞いています。座ってみるとそれも納得の座り心地です。

背もたれから肘掛けがでているタイプの例は、いのうえアソシエイツのAWAZA LDチェアです。

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横からの角度だと、背もたれとは別のパーツである肘掛け部分が飛び出すように出ています。肘掛けは小さめではありますが、地面と並行が保たれているので肘をのせた時の安定感が抜群です。

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3つめのタイプの例はISU-WORKSのMAGチェアです。背もたれを支える部分がそのまま後ろ脚につながるようにデザインされ、その途中で少し前方向に向かっているので、そこが肘掛けにもなっているデザインです。前2つのタイプと比べると肘掛け感は少し薄いですが、肘掛けのないものに比べるとやはり心地よく座れる感じがします。このタイプの肘掛けは出入りの際に、邪魔になることがなく椅子をひくスペースも少なくて済みます。ややテーブルと椅子を置くスペースが狭めだけど、肘掛けも欲しいといった場合はこういったタイプを選ぶと良いでしょう。また、椅子の上であぐらをかきたいという方もいらっしゃると思います。その場合もやはり前側に空きスペースが多いこちらのタイプが重宝されます。

ここまで肘掛けのタイプをみてきましたが、テーブルとの関係性をみる場合重要なのは肘掛けのデザインというよりは肘掛けの高さです。この肘掛けをテーブル天板の下に納めたいと考えると、当然ですが、床から天板下までの距離より、椅子の肘掛けの高さが短くある必要があります。肘掛けの高さはアームハイ(AH)とカタログなどに表記されることが多いです。ですが、このAHがカタログに記載されていないケースも多々あるので、実際に店員に聞いてみることをオススメします。

日本で生産されているダイニングテーブルの高さは70〜72cm程度のものが主流です。ですが、肘掛けのある椅子との関係性を考えるにはテーブル高だけでなく、天板の厚みも重要になります。当たり前のことですが、同じ70cmのテーブルでも天板厚が40mmのものは、床から天板の下までが66cmになり、天板厚30mmのものだと67cmとなります。60mmを超える厚みのテーブルは最近ではあまり見かけなくなりましたが、天板の厚みがあればあるほど、肘掛けのある椅子を納めるのは難しくなります。天板の高さを高くしてしまうのも1つの手ではありますが、今度はテーブルを使用する際にテーブル高が高く感じてしまうことがあります。

特に最近ではテーブルの高さを65〜68cmほどに低くしたいという方もいらっしゃいます。この場合、肘掛けのある椅子だと全く中に入らないといったケースも出てきますので、注意が必要です。

賢木@吉祥寺

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