2016.09.07

個性派?面白い模様?の耳つきテーブル【No.1669】

無垢材テーブルには、4辺が直線の四角いテーブルと丸くかたどられた丸テーブル、それから木の樹皮の部分のカタチを残した耳つきテーブルといくつかの種類があります。ソリウッドでも、これらのテーブルをお客様のご要望に合わせて製作しています。四角いテーブルはストレートカットテーブルと呼んでいます。ストレートカットテーブルはご希望の樹種、サイズ、脚のデザインをお聞きし製作します。ストレートカットテーブルに使う板はすでに樹皮の部分がカットされている板を使って製作します。よく使う樹種の板はある程度の量の板を在庫していてその中から色味や板の模様などを鑑みて板の組み合わせを考えます。ストレートカットテーブルはオーダーを受けた段階で板の組み合わせを考えるので基本的に木目などはこちらにお任せ頂くことになります。そういったこともあり、木に現れる大きな節や色味が著しく違う部分が表にでてくることはなるべく避け、統一感のあるテーブルを製作するように心がけています。これは丸テーブルでも同じです。ですが、節や色の違う白太の部分は木材には必ず出てくる部分といえます。それらの部分を全て排除するには、難しいです。そのため、裏には節や白太の部分がくることがあります。

一方、耳つきテーブルはショールームに展示しているすでに仕上げまで終わっている現品と木目がわかるように削った状態の板から選んでオーダー頂くカタチになります。その場合、ある程度のカタチと色味、木目を確認頂くことが出来ます。そのため、ストレートカットでは避けているような節や白太といった部分も活かしたテーブルも思いきって提案することが出来ます。節や白太はよく木材の欠点と言われることがあります。確かに節は、節の部分が丸ごと抜けてしまって穴があいていたり、節の部分は割れが発生しやすく割れがでていたりと通常の木部とは性質が違うのは間違いありませんが、しっかりと処理さえすればテーブルをはじめとした家具に使うには問題がないことがほとんどです。具体的にいうと、節が抜けてしまったり、割れていて隙間が生じている部分は樹脂で埋めてあげるとテーブルの表面は平滑に仕上がります。また、節の周りはその他の部分に比べるとより複雑で面白みのある木目がでることが多いです。ストレートカットてーブルではなかなか取り入れるのが難しいような不思議な木目を堪能することが出来ます。

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これは少し前に製作したウォールナット材の耳つきテーブルの一部分です。少し色が濃い丸の部分が節と呼ばれる部分です。節にも2種類あり、こちらは生節と呼ばれる節で枝が生きた状態で周りの木部が成長して、枝を巻き込んだ節です。色の濃い丸の部分はこの幹にはえていた枝の一部ということになります。もう1つの死節は枝が枯れた状態で巻き込んだ場合に現れます。木部と枝の部分が十分についていないので、枝の部分がごそっと抜けてしまいます。

上の画像で注目してほしいのが、節の周りにでている模様です。ちょっとシワがよったような模様がでて、色の濃淡を周りの部分より強く出ています。節の周りにはこのような他と違う木目がでてきます。こういった模様が全体にでてくると、少しくどいような気もしますが部分的にあると良いアクセントになると考えます。

節だけでなく、入り皮や白太という部分もアクセントになります。より個性的で面白い木目が好みの場合はぜひ耳つきテーブルを検討してみてください。

現在、吉祥寺ショールームに展示している耳つきテーブルでも個性的な板があります。いくつか紹介します。

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K55という番号がついているカバ材の耳つき2枚はぎ用の板です。こちらの板は節こそないものの、入り皮部分が何箇所あり、良いアクセントになっています。また同じ丸太からとれている板2枚を使っていますが、少し木目の表情が違う板を使っているので、2枚はぎでありがちな左右対称の木目にはなっていません。カバ材は中心部と外側の部分の色味がだいぶ違うので色の濃淡もより個性的な天板になりがちです。面白い感じの板をお探しの人にはオススメです。

賢木@吉祥寺

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