2016.04.06

今度の日曜日はテーブルメンテナンス講座の日です。【No.1515】

今度の日曜日は月1回のオイル仕上げのテーブルメンテナンス講座の日です。14:00からソリウッドの吉祥寺ショールームで行います。もちろん、無料で参加が出来ますので「オイル仕上げに興味があるけど、メンテナンスが大変そう」とか「どういった染みが出来て、どのように対処すれば良いのか」と悩んでいる方はぜひお気軽にお越し下さい。

こちらの講座では、実際にオイルで仕上げたテーブルに、底が濡れたコップをわざと長時間置いて、染みを作っています。その染みを紙ヤスリで削り、その上でオイルを塗るメンテナンスを実演します。

オイル仕上げの家具に使われているオイルは天然素材を主な原料にし、家具用に調合されているオイルです。ドイツで開発され日本でも多く使われています。ドイツではいくつかのメーカーから発売されていて、日本にも輸入されています。日本では、オスモ社、アウロ社、リボス社、プラネットカラーといったメーカーやブランドのものが使われています。どれも亜麻仁油を主原料にしていますが、メーカーによって配合されているものや配合割合が違っています。そのため、粘度や匂いにそれぞれの特徴がありますが、機能面での違いはほとんどありません。ソリウッドでは、いくつかのものを試し、長い間リボス社のオイルを使っています。家具を仕上げる際は、320番の紙ヤスリで整えた素地にオイルを染み込ませます。オイルが完全に乾くのを待って、もう一度、紙ヤスリで磨き、もう一度オイルを塗ります。テーブルの天板を仕上げる際には、さらにもう一度この作業を繰り返します。メンテナンスの際は、紙ヤスリをかけて一度オイルを塗れば十分です。

オイル仕上げの最大の特徴は、自然な肌触りの質感です。木目細かに仕上げた木部にオイルを染み込ませるので、素地の質感がそのまま味わうことが出来ます。一方、もう1つ家具の仕上げに多く使われるウレタン塗装は、家具の表面にプラスチック性の薄い塗膜を作って木部を保護する塗装方法です。塗膜を作るので、実際に肌が触れるのはプラスチックの表面ということになります。オイル仕上げとウレタン塗装の触り心地はともにスベスベしていますが、ウレタン仕上げのほうがのぺっとした肌触りになります。その違いは触り比べないとわかりづらいものですが、オイル仕上げのほうが自然な肌触りになります。

オイル仕上げの家具は、水には強くありません。普段の手入れは乾拭きか硬く絞ったもので拭いてください。水拭きを繰り返すと表面のオイルが抜けてきて、表面が少しザラつくようになります。こうなってもオイルを塗れば再びスベスベの肌触りが戻ります。そのまま、オイルを塗っても大丈夫ですが、コップなどの輪染みや細かい傷がある場合は、紙ヤスリで一度やすってからオイルを塗ると、染みや細かい傷が目立たなくなります。10日(日)のテーブルメンテナンス講座では、この紙ヤスリをかけてからオイルを塗るメンテナンス方法を実践します。輪染みや傷以外にも、油性ペンでモノを描いてしまったりした場合もこうした補修で目立たなくなります。

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こちらの写真は、以前のテーブルメンテナンス講座で使用したタモ材のテーブルです。中央部分に丸いコップの跡がついています。見ただけではわかりづらいですが、この部分を触ってみると他の部分に比べ、少しカサついています。この部分に紙ヤスリをかけて、上からオイルをぬると

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こんな感じになります。これは一般の方がやっても同じように効果がでるものなので、ぜひ挑戦してもらいたいと思います。初めは勇気が必要ですが、取り返しがつかないようなミスが起こることはありませんので、安心してください。

講座に参加頂いた方には、ちょっとした特典もありますので、お時間ある方はぜひご参加ください。ご参加頂くには、当日時間にきて頂いても大丈夫ですが、事前にメールを頂ければお席を確保致します。ご連絡は、info@soliwood-crafis.comまでお願い致します。

賢木@吉祥寺

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