2016.02.16

ミズメやカバは緻密で繊細な木目が綺麗、もっとメジャーになって欲しい木です。【No.1465】

ソリウッドの無垢材家具で人気がある樹種は、ウォールナット・チェリー・ナラです。これらの樹種は、人気があることもあって比較的多くの人が知っている木材だと思います。ウォールナットはアメリカでとれるクルミ材です。ブラックウォールナットと呼ばれるように色が濃いのが特徴です。ここ10年ほど人気No.1を保っていて、日本をはじめ世界中で人気の樹種になっています。人気があるために価格が高騰していて一時期はなかなか手に入らない時期がありました。最近は少し落ち着いた感じですが、まだまだ価格は高い水準になっています。

チェリー材は日本人には馴染みのあるサクラの仲間です。こちらもアメリカ・カナダといった北米大陸から輸入されています。ブラックチェリーと呼ぶ場合もあります。ウォールナットと並んで北米を代表する高級家具用木材として人気がありますが、最近はウォールナットの影に隠れている印象があります。でも、色や木目は美しく根強いファンがいる樹種ですね。

ナラ材は日本でも昔からよく使用されてきた木材です。が、近年はロシアからの輸入材がほとんどです。国産ナラ材の流通はとても少なくなってきています。ロシアが輸出量を制限するようになって、価格が高騰しています。日本に入ってくるロシア産のナラ材は少なくなってきています。そうした状況のなかで、ヨーロッパ産のナラ材が日本に入ってくるようになりました。主に東欧から入ってきているようです。質も良く、今後ますます量が増えてくると思われます。

今日はこうした人気樹種の影に隠れてメジャーな存在ではないながらも、実力をもった樹種を紹介したいと思います。まずは、私が1番好きな樹種からです。

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ミズメという木です。ミズメザクラとも呼ばれています。といってもサクラの仲間ではなくカバの仲間です。一般的にはミズメザクラ(水目桜)という名前の方が定着していますが、サクラの仲間ではないので単にミズメと呼ぶことにしています。ミズメの特徴はきめ細かい木目です。手で触れてもスベスベでとても気持ち良いですよ。堅さもあって、テーブルにするには最適な木材です。

先日に板の仕入れをした材木市場でミズメの板があったので仕入れておきました。
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ミズメは流通量が少なく、なかなか良い板に巡り会うことができません。こちらの板は節がありますが、まずまずな板だと思います。ある程度の幅がある板を4枚仕入れたので耳つき天板を1枚は作ることができるでしょう。本当はもっとたくさん仕入れてテーブルをたくさん作りたい樹種ではありますが…もっと手軽に手に入るようになると嬉しいのですが。

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以前に小物用として仕入れた耳つきのミズメの板。削ってみたところ、案の定良い木目が出てきました。こちらの板は薄くで幅も狭いのでテーブルにはなりませんが、何か製作してみたいと思っています。ミズメという木の名前を初めて聞いた方はぜひ、名前を覚えておいてくださいね。

もう一つ、カバ材を紹介します。カバ材はよく使用されていますが、知名度は意外と低いですね。日本人には白樺が1番馴染みのあるカバでしょう。白樺はよく植えられていますが、木材としての使用されることはほとんどありません。あまり太くならないのと、柔らかいので木材としてはあまり有用ではないようです。木材と使用されるカバはウダイカンバ・ダケカンバといったカバです。国産のカバ材もあります。北海道のカバ材は良材として知られています。

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先日の材木市場で仕入れたカバ材です。カバ材は白太と赤身の色の差があります。赤味の部分が多い木がほとんどですが、カバは白太が多いです。このカバ材も白い部分の割合が多いですよね。はぎ合わせると色の差がハッキリとでたストライプ模様になります。ミズメ同様にスベスベした肌触りになります。堅さも充分にあって家具用の材として適しています。カバ材の耳つきテーブル用の板は何枚か在庫があります。現在乾燥庫に入っている板があるので、来月に削る予定になっています。お客様からオーダーを頂いた天板も現在製作中です。こちらも出来上がりが楽しみです。

瑞木@相模湖

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