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家具屋で働く双子のブログ
一番選ばれている脚は・・・【No.1463】
吉祥寺ショールームにいらしたお客様から「テーブルの脚はどれが人気ありますか?」と質問を受けました。そのときには「はっきりとした数字は定かではないですが、感覚的にはTypeTが一番数が出ています」と答えました。続いて「他では同じようなものは見ないTypeXを選ぶ人もいますか?」と聞かれたので、「いますよ。意外かもしれませんが2番か3番目の人気だと思います」と答えました。
自分としても、少し気になったので過去1年ぐらいのデータをみて、割合をだして見ました。結果をお伝えする前にどういった脚が選べるのかを紹介します。ソリウッドでは定番の脚を4タイプ設定しており、ストレートカットテーブルでも耳つきテーブルでもその4つから選んで頂く分には価格は同じとなります。4つのタイプのデザインを設定する上で、強度に大きな違いがないことを前提でデザインをしています。
最もオーソドックスな脚は80mm の角脚で、独立して4本がつくType STです。4つの脚の中で最も太く容積が多い脚になります。そのため、見た目にもがっしりしています。ソリウッドでは脚ががっしりしているテーブルを長く製作してきており、丈夫でありどーんとした佇まいのテーブルがソリウッドらしさであった時代があります。このType STはその伝統を引き継いでいる脚といえます。
上のテーブルの脚がType STの脚です。シンプルで安定感があります。
Type STがオーソドックスな脚といえますが、もう少しバリエーションを増やしたいと考え数年前に新たな脚のデザインをしました。そのときに出来たのが、Type T、Type X、Type STの3つです。
Type Tは、テーパーがついた脚を少し斜めにつけている脚です。テーパーとは徐々に細くなる形状をさします。Type Tの脚の場合、手テーブル天板側は60mm角、床に接する面は40mm角になっています。さきほど、紹介した80mm角のType STの脚に比べると華奢であり、そのままつけるだけでは強度に不安があります。そこで、斜めに角度をつけてつけることで、踏ん張りが効くようにしています。こうすることで、天板の端をもって揺らしてもしっかりとたつことが出来ます。
よりスタイリッシュなテーブルになります。細身ではありますが、強度的にはまったく問題ありません。
続いてType MTを紹介します。こちらの脚は先ほど紹介したType Tに似ています。同じように60mm→40mmのテーパーがかかっています。Type Tは、テーパーがかった脚を斜めにつけていますが、Type MTはまっすぐにおろしたカタチで天板につけます。ところが、それだけでは脚が細く、揺らしてみると少し揺れてしまいます。そこで、今度は短手の脚と脚の間に幕板といわれる板を通し強度を高めています。幕板が入ると脚がまっすぐに降りていても揺れがほとんどでなくなります。
テーブルの木口側(短手側)からみた写真です。幕板は柔らかさをだすために少しカーブをつけています。実は、Type MTのMは幕板(まくいた)の頭文字であるMからとています。幕板テーパーを略してMTという名前になりました。
最後はType Xです。最初に写真を見て頂きます。
どうでしょうか?かなり独特なカタチをしています。こちらの脚は、他ではあまり見ない形状の脚も選べるようにしようということでデザインをしました。他の脚のデザイン仕様はすぐに決まりましたが、こちらの脚は何度か試作を繰り返し、強度と特徴的なデザインを兼ね備えた現在のカタチになりました。デザイン的な特徴は2枚の板をコマと呼ばれる木片をはさむようにして、隙間をあけてつないでいる点です。コマはほぞ組みで両側の板にとりつけています。そこで、3点ほぞ脚とも読んでいます。その脚を上から見るとXのカタチになるよう角度をつけて設置しています。Type Xというのはそこからきています。
定番の4つのタイプの脚を紹介しました。では、話を戻してこの1年間でどの脚がどれくらい選ばれているかの結果を発表したいと思います。
こちらが各脚の割合になります。これをみると、1番人気はType Tだということがわかります。私の読み通りの結果になりました。続いてオーソドックスなType ST、そしてType Xが続きます。4つの中では、少し異端にみえるType Xもある程度人気があり、選ばれていることがわかって頂けると思います。先ほども書きましたが、作り上げるのに一番苦労した脚でもありますし、開発当時はほんとに選ばれるのかスタッフの間でも疑念があったため、この結果は素直に嬉しいです。
上のグラフのその他には、定番の4つ以外の脚をまとめて集計しています。定番以外ですと、丸脚や4本脚ではなくI字や板脚の2本脚が含まれています。これらの脚はお客様のご要望に応じて製作しています。
こんな脚や
こんな脚も製作してきました。こういった脚にしたいといったご要望があれば吉祥寺ショールームのスタッフまでお問い合わせください。
賢木@吉祥寺
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