2016.04.02

"クルミ"材と"ウォールナット"材の違いは?【No.1511】

桜が満開になっていますが、なんだか寒い日でしたね今日は。工房は木工教室の日でしたが、ストーブを出して1日つけていました。日によって気温がだいぶ違うので洋服の選択に迷っちゃいます。
さて、昨日は新築マンションに引っ越しをしたお客様のお宅にクルミ材のダイニングテーブルを納品致しました。私自身、お客様の所に納品に伺うのは久しぶりでした。
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クルミ材テーブル W1600×D850×H700 t=28mm 80mm角4本脚(Type ST)
昨年のから定番樹種として取り扱いを開始したクルミ材のテーブル。ここ最近クルミ材のテーブルの受注が増えています。家具業界でクルミというとだいたいオニグルミという木のことを指します。クルミ材は少しくすんだ若干赤っぽい茶褐色をしています。
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少し色ムラが出たりしますが、とても良い雰囲気が出ます。クルミ材の人気の秘訣は、クルミ材が醸し出す優しい雰囲気だと思います。クルミ材は広葉樹材としては少し柔からめです。といっても家具として使用するには十分な強度はあります。加工性もよくて、仕上がりも綺麗です。クルミ材は散孔材に分類されます。が、散孔材にしては導管は太めで木目は適度に目立ちます。手触りはすべすべで触っていると気持ち良いです。
クルミは英語にすると”ウォールナット”です。木材や家具の世界で”ウォールナット”と表記すると北米産のブラックウォールナット材のことを指します。ソリウッドでも”ウォールナット”は北米産のブラックウォールナット材のことを指しています。クルミとブラックウォールナットは同じクルミの仲間です。でも大きく違う点があります。
それは”色”です。
ブラックウォールナットはその名の通り、黒っぽい色をしています。完全に黒ではありませんが、濃いめの茶褐色です。
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こちらがウォールナット材のテーブルです。クルミ材と比べると全然色が違いますよね。「着色されてあるのですか?」と質問されることもありますが、着色はしなくてもこういう色をしているのがブラックウォールナット材です。オニグルミ材とブラックウォールナット材は色は違いますが、木目の様子は似ています。よく見てみると、同じ仲間の木なんだなというのが分かります。
クルミ材の家具は、どこかホッコリとした優しい雰囲気を持っています。一方、ブラックウォールナット材はシックでモダンな雰囲気をもっています。ダイニングテーブルは明るい色にしたいと思っている方は結構いらっしゃいます。そうした方にはクルミ材はオススメです。クルミ材の他にもナラ材やタモ材は明るめ色をしています。クルミ材ダイニングテーブルを納品したお部屋は、フローリングが濃いめ(ウォールナットっぽい)の色でした。フローリングに合わせてウォールナット材のテーブルにしてももちろん問題ないんですが、それだと全体的に暗くなりすぎてしまう恐れもあります。
逆にウォールナット材の納品事例の写真のお宅はフローリングが白っぽい色をしていました。このようにフローリングの色と対照的な色のテーブルを選択するというのもアリです。
クルミ材のテーブルを選択した場合、椅子の選択に少し迷います。同じクルミ材の椅子があれば良いのですが、ソリウッドで取り扱っているメーカーではクルミ材の椅子はありません。同じような明るい茶褐色をしているナラ材との相性が良さそうです。
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こちらがクルミ材のテーブルとナラ材の椅子を組み合わせた納品事例になります。どうでしょうか?まったく問題ないですよね。ナラ材であれば選べる椅子の選択肢が多くなります。宮崎椅子製作所さん、ISU-WORKSさん、Awazaチェア、どの椅子でもナラ材を選択できます。
瑞木@相模湖

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