2016.01.18

北海道産のカバ材は上質な木材で耳つきテーブルにしたい樹種のひとつです。【No.1436】

東京都内でも積雪があるような雪になると相模湖工房付近は陸の孤島になってしまいます。今回の雪でもJR中央本線が運転見合わせになってしまったため、今日は仕事を休みにせざるを得なくなってしまいました。JR中央本線はこのブログを書いている20時現在も運転見合わせが続いています。もしかすると明日も朝から元通りに復旧しないかもしれません。明日はなんとか工房までたどり着きたいと考えていますが… 相模湖駅周辺も相当な積雪量があるようですので、駅近くの駐車場に止めてある車を出すことができないかも知れません。駐車場が除雪させれていれば平気ですが、期待できないので。車にスコップを積んでおけば良かったです。暖冬で少し油断していました。

雪が当たり前の地域ではこのぐらいの雪はなんでもないのでしょう。ソリウッドで取り扱っているISU-WORKSの椅子を製作している山上木工さんは北海道のオホーツク地方にあります。当然ですが、冬は雪が降ってとても寒い地域です。山上木工さんのInstagramをみると、気温がマイナス20度を下回る日もあるようです。山上木工さんを訪れた事がありますが、除雪用の大きなショベルカーが置いてあったことに驚きました。こちらでは道路公団とかがもっているような大きな奴です。こういうのがないとダメなんだと、改めて北海道の冬の厳しさを学びました。私が行った時期は夏でしたが…今の時期はあのショベルカーが活躍していることでしょう。

北海道は木材の産地としても有名です。旭川にはシーズン中に月一度開催される原木市場があります。原木を求める木材業者が買い付けのために集まる原木市場です。私は行ったことがありませんが、そこで仕入れた原木から製材された板を仕入れることはあります。北海道産の木材で気に入っているのはカバ材です。過去に何度か北海道産のカバ材を仕入れて耳つきテーブルを製作しました。どれも非常に綺麗な天板になりました。

無垢材家具に使用するカバ材は大きく分けて2つあります。ウダイカンバ材とダケカンバ材です。カバの仲間はたくさんあって明確には分からない場合もあります。ウダイカンバ材はカバの中でも別格扱いです。真の樺と書いて真樺(まかば)と呼ばれる事もあります。ウダイカンバ材の特徴は色です。心材が赤褐色をしています。色が赤ければ赤いほど上質とされています。

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こちらがウダイカンバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。赤褐色の部分が多くてとても美しい木目をしています。こういった材が常に入手できると良いのですが、残念ながら流通量は少なく頻繁に入手することはできません。市場に並んでいたら仕入れるように心がけてはいますが、なかなか出会うことができません。

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こちらはダケカンバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。ウダイカンバ材以外のカバ材は雑カバと呼ばれています。ダケカンバは白い部分が多い個体もあります。濃い色の部分は淡い茶褐色になります。ウダイカンバよりは赤味が薄いです。少し光沢のあるカバ材らしい木目がでています。カバ材は導管が狭いので木目の出方は淡くなります。触り心地はスベスベで心地良いです。私はカバ材の木目の様子が気に入っています。好きな木材のひとつですね。

現在乾燥庫に入れてあるカバ材の板があります。乾燥が終了したら耳つきテーブルのぺージに掲載しますね。なかなか良いカバ材なんで乾燥が上手くいくことを切に願っています。

ここのところ耳つきテーブル用の板の仕入れに行けてませんが、来月は市場に行くつもりです。木の伐倒シーズンに入っているので、新しい丸太から製材された板が出品されているはずです。そこで良質なカバ材に出会えたらラッキーですね。もちろん、カバ材以外でも良い板に出会えれば嬉しいですが…

瑞木@相模湖

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