2016.01.19

木の質感を活かした美しい椅子、それがISU-WORKSのGシリーズ。【No.1437】

昨日は雪の影響でJR中央本線がほぼ終日運転見合わせになっていたため、相模湖工房は臨時休業になってしまいました。今朝は通常通りに電車が運行されていたので、工房にたどり着くことができました。といっても、駅の近くに止めてある車はノーマルタイヤを履いているので駅からバス+徒歩で通勤しました。道路上は除雪されていましたが、場所によっては凍結していて結構危ない状況でした。駅のバス停前の路面はツルツルで、何台もの車が少し滑っていました。

雪が積もった時はまず雪かきです。車やフォークリフトが通れて通常通りに営業できるようにするだけでほぼ1日潰れてしまいました。相模湖工房では年に1回積雪があるかどうかぐらいですが、常に雪が積もる地方は本当に大変だと思います。昨日のブログエントリーでも話題にした北海道にある山上木工さんの工房では大きなショベルカーで除雪をしています。それで何度も除雪しないと雪に埋もれてしまうそうです。

今日のブログではそんな過酷な環境の中、質の高い椅子作りをしているISU-WORKSの椅子を紹介します。ISU-WORKSのラインナップは3つのシリーズに分けられています。コンパクトでダイニングチェアとして最適なサイズのGシリーズ、ゆとりのあるサイズ感でゆったりと座れるNシリーズ、デザインを担当した木工家・高橋三太郎氏の名作チェアを含む座り心地を徹底的に追求した高価格帯のAシリーズとなっています。

ISU-WORKSで1番はじめに発売されたHUGチェアです。発売当初から現在まで高い人気を保っています。ISU-WORKSの中で、これまでにソリウッドで1番注文を多く受けた椅子です。特徴はなんといっても背の形状ですね。薄い無垢板を貼り合わせて型にはめてプレスすることで板を曲げています。ウォールナット材のHUGチェアならウォールナット材の薄い無垢板を貼り合わせていて、チェリー材のHUGチェアならチェリー材の薄い無垢板を貼り合わせています。ベニア板の表面に1mm以下ツキ板を貼った化粧合板を使用している訳ではありません。背の部分だけでも高い技術力によって製作されているのが分かります。

こちらはMAGチェアです。後ろ脚が途中で肘掛けに変化しているデザインです。肘掛けが前まで伸びていないハーフサイズの肘掛けになっています。これでも肘掛けとしての機能は充分に果たしています。肘掛けが短い分、幕板のあるテーブルでも椅子を中までしまうことができます。ここ最近注文量が増えてきたのがMAGチェアです。肘掛けの収まり具合が絶妙で、しっくりくる座り心地です。

Gシリーズには全部で6種類の椅子がラインナップされています。脚部や座面の部材はできるだけ共通の部品を使用するように設計されいます。こうすることで製作コストを下げるでできるだけ価格を抑える工夫をしています。車などもシャーシ部分は共用にして製作コストを抑えていますよね。それと同じような設計がされています。Gシリーズの椅子は共用パーツも多く、全体的なデザインはどれも似ています。なのでGシリーズの中の違うデザインを選んでも全体としての統一感はある程度保つことができます。

MEGチェアは背にファブリックが張られているタイプです。ファブリックが張られることで背のホールド感が増します。優しく背中を支えてくれます。安定した座りを長時間サポートしてくれる感じがします。

個性的なデザインのLOGチェア。背には大胆に2枚の板。背板を囲むように肘掛けが配置されています。背が湾曲していないので、背すじを伸ばした体勢で座りやすいデザインになっています。

シンプルデザインのTAGチェア。必要最低限のミニマムチェアですね。シンプルイズベストと考える方にオススメです。

PEGチェアはTAGチェアを少し変化させた形です。背がついている部分の形状が少し違っています。TAGチェアで肘が当たって気になるという意見があり、その部分を改良したのがPEGチェアです。

Gシリーズの椅子は、ウォールナット材・チェリー材・メープル材・ナラ材から樹種を選択することができます。テーブルの樹種やお部屋の雰囲気に合わせて、好みの樹種が選べるようになっています。座面は布張り・レザー張り・テープ張り・板座から選択できます。(MEGチェアは布張り・レザー張りのみ)

ISU-WORKSのGシリーズの椅子を紹介しました。他のシリーズに関してはまた後日取り上げようと思います。

瑞木@相模湖

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