2016.01.02

2016年は新設乾燥庫を軌道にのせて耳つきテーブルを製作を増やしていきます。【No.1420】

2016年が始まりました。今年はどんな年になるでしょうか?もちろんいい年になって欲しい訳ですが… ソリウッドでは継続するべきことは継続して、新たなことにチャレンジすることもしていこうと考えています。このブログはもちろん継続していきますよ。そして内容ももっと充実させていこうと思っています。

ソリウッドの相模湖工房では、去年の末に設置した木材乾燥庫を本格的に稼働させる年になります。この乾燥庫では耳つきテーブル用の板を乾燥させます。新設乾燥庫は古くなった乾燥庫があった場所に設置しました。古くなった乾燥庫は近年はほとんど稼働させていなかったので、乾燥させる事ができる板の量が増やす事ができます。昨年までより乾燥量を増やす事でより効率良く耳つきテーブルを製作出来ることが可能になるはずです。また、新設乾燥庫は能力的にもハイパワーになっていて乾燥スピードを早くすることができそうです。

新設乾燥庫は現在何枚かの板を入れて試験的に稼働させています。含水率の低下状況はソリウッドのInstagramでレポートをしています。現在は冬季休暇中なのでレポートはしていません。しかし、また仕事が始まったらレポートは再開させます。基本的には朝に板の含水率を計測してその写真を撮っています。試験材のウォールナットはあと少ししたら乾燥終了になるので、そしたら新しい板の含水率レポートをします。

木材の乾燥具合は含水率を計測して判断します。含水率を計測するために木材水分計を使用します。上の写真に写っているのが木材乾燥計です。これを木材に当てると瞬時に含水率が計測できます。とっても便利な測定器です。これがないと木材の乾燥具合を把握するのは困難でしょう。製材したばかりの生材に手を当てると、水分を多く含んでいるのが分かります。でも、細かい含水率の数値までを手で把握するのは難しいです。アバウトに乾いてる乾いていないといった事は分かるかもしれませんが、それだと乾燥具合を知る上では不十分です。やはり、水分計で計測する必要があると思います。

新設乾燥庫に1番先に入れたのは上の写真に写っているウォールナットの板です。この板は製材後2年ほど経過していました。なので、含水率は結構下がっていて計測したら約17%でした。部分によって違いはありますが、どの部分もおおよそこのぐらいの含水率でした。2年間の天然乾燥で含水率が17%というのは結構良い数字だと思います。でも天然乾燥ではこの辺りまでしか下がらないでしょう。屋内で使用する家具を製作する場合、含水率は10%前後が適切です。なので、10%以下になるまで人工乾燥させなくてはなりません。

ウォールナットの試験材では18日間で含水率が17%から8.4%になりました。まだ庫内の温度が上がりきらないうちから入れていたので、実際はもう少し期間を短縮することが可能だと考えています。ただ、庫内の温度を高くし過ぎると割れや反りの原因になるので庫内温度をどのぐらいに設定するかは今後の実践で掴んでいきます。

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こちらは1年半ほど天然乾燥させたチェリー材です。真ん中部分の含水率が20%ぐらいです。天然乾燥では良い感じに乾燥してきてします。このぐらいまで含水率が下がった板を人工乾燥庫に入れて含水率を10%以下にしていきます。人工乾燥庫に入れる前の含水率が低い方が短時間で乾燥させる事ができます。また、人工乾燥中の割れや反りを最小限にすることができます。水分が抜けることで木材は強度を増します。また接着剤の利きや塗装の仕上がり具合も良くなります。なので、良質な無垢材家具を製作するためには木材をしっかりと乾燥させることが不可欠です。無垢材家具製作に不可欠な要素なだけに、木材乾燥を自分たちの手で行うことに意味があるとソリウッドでは考えています。

瑞木@相模湖

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