2015.08.13

耳つきテーブルの耳は天然素材の証し【No.1278】

ソリウッドは、天然素材である無垢材の使用にこだわって家具を製作する工房です。無垢材とは、立っている樹木が伐採され、製材所で適当なサイズに製材された板そのものを指します。つまり、木そのものです。木は私たちの生活とは切っても切れない関係で身の回りには木製品に溢れています。家の中だけでも、フローリング、階段の踏み板、手すり、扉、家具など木製のものは沢山あります。これらの木製品は、全てを無垢材で製作されているわけではありません。木製品は、2つの材料に分類することが出来ます。それは、無垢材とそれ以外の木質製品となります。木質製品とは、木だけでなく、他の素材と組み合わせて再構成している素材です。木質製品の代表格は、合板です。一般的にはベニヤ板と呼ばれていて、こちらの名称のほうが馴染みがあるかもしれません。合板は、薄く製材した奇数枚の板を、一枚づつ繊維方向を90度ずらして互い違いに重ねて接着剤で接着した板です。合板の切れ目をみると、ミルフィーユ状の模様が確認できm何枚かの板が接着されたのがひと目でわかります。

合板の他には、木を細かく砕いて繊維状にして、それを接着剤で固めたMDFなども木質製品になります。家具やフローリングに木質製品を使用する場合は、これらの木質製品の表面にツキ板を呼ばれる薄い板を貼って使用することが多いです。突き板は、無垢材を0.2mmや0.6mmとごく薄く製材したものです。突き板を貼った木質製品は、パッとみると無垢材を使用したものと同様に木目がでています。

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突き板を使用した家具の場合、同じような木目が並ぶので、均一性のとれた木目の家具が出来上がります。上の写真は、ある会議室の壁ですが、突き板が使われています。同じような木目が並んでいるのがわかると思います。無垢材ではこのように木目を揃えることは難しいです。

では、ソリウッドが無垢材にこだわる理由は何なのでしょうか?

それは、無垢材で作る家具には、無垢材でしか味わえない自然の恵みが一杯詰まっているからです。

オイルを塗って仕上げた無垢材と突き板が貼られた木質製品の表面を触ってみると、違いがあることがわかります。オイル仕上げの無垢材のほうがどことなく自然で、ぬくもりがあるように感じます。これが本物とそうでないものの違いです。他にも無垢材は空間内の温度をコントロールする湿調効果、熱伝導率が他の素材に比べて低く断熱効果により温かさを感じるなどが科学的実験において証明されています。これらの自然が生み出す最高の贈り物を身近に感じて暮らすことの豊かさを家具製作を通じて多くの方に届けたいという思いが無垢材の家具にこだわる理由です。

ソリウッドの主力商品は、無垢材テーブルや無垢材でつくる棚類ですが、今日はテーブルにスポットをあてていきます。ソリウッドのテーブルは、耳がついている耳つきテーブルと耳がついていないストレートカットテーブルです。耳とは、木の樹皮がついていた部分のことです。製材される前の木には樹皮が木部を覆っています。立っている木の幹の場合、皆様が目にしているのが樹皮です。樹皮は木の外側部分のみになります。耳つきテーブルを製作する際には樹皮そのものは、取り除きますがカタチはそのまま残します。下の写真はウォールナット材の耳つきテーブルです。両端に注目してみてください。まっすぐカットされていない板が使われていることがわかると思います。

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耳がついているテーブルは、間違いなく無垢材を使用したテーブルです。前述した通り、一見、木のテーブルにみえるものであっても無垢材が使われているわけではないものを多いです。一般の方が区別するには、少しコツがいりますが、耳があればそれは間違えなく無垢材テーブルです。さすがに、耳の部分まで忠実に再現できる木質素材はありません。

ですから、耳がついている耳つきテーブルは、まさに無垢材でしか表現できないカタチです。

賢木@吉祥寺

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