2015.07.10

なんとかウォールナット材の耳つき板を材木市場で仕入れてきました。

また板の仕入れのために材木市場に行ってきました。梅雨時なのである程度覚悟はしていましたが、やっぱり雨でした。朝から強い雨で雨合羽を着ていないと服がビショビショになりそうでした。もちろん雨合羽や雨用の靴を用意していっているので問題なく買い付けは出来ましたが、雨が降っているといろいろと面倒でどうも調子がでませんね。

まず、板を見るのがおっくうになります。雨合羽は着てますが傘も差してる状態で、重ねておいてある板の下の方を見るのは大変です。そして、ただでさえ未乾燥材で重いのに雨で濡れているので余計に重くなっています。大きい板になるとちょっと持ち上げるのもひと苦労です。さらに濡れているから滑ります。というわけで、雨の中の下見はうまく行きません。1番の上の板が気に入ったらセリ落とすぐらいの気持ちで参加します。

下見の段階で興味のある板はチェックをしておきます。紙に番号や予算などをメモしておきます。でも、雨が降るとこのメモが役立たなくなる事もあります。複数枚の紙を重ねてホッチキスでとめておきますが、濡れると紙がくっついてページをめくる事ができなくなります。鉛筆で記入していますが、それでも文字が見えなくなります。

そんなこんなで晴れている時よりも雨のセリ市は上手く仕入れられない気がしています。ただし、参加する人が少ないというメリットもあるかもしれません。事前に雨予報が出ていると、市場まで来ない人もいるはずですから。ライバルが来ていない時はこちらの思う通りにセリ落とす事ができる可能性が高くなります。

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前半は降ったりやんだりといった感じでしたね。後半は雨も上がっていました。

7月は材木業界にとってはシーズンオフです。樹木は冬の時期に伐倒されます。水分を多く含んでいる春から夏にかけては伐倒しないケースが多いです。水分を多く含んでいる状態で伐倒すると、変色や割れなどの被害に遭う事が多いです。そのためこの時期は新しい材(製材したばかりの)が出品される事は少ないんです。でも外国材に関しては、伐倒されてから日本に到着するまで時間が掛かります。そのためこの時期に届くケースもあるようです。

結果から言うと、今回の仕入れは価格、量ともにとても多くなりました。予想していたよりも値が高くなく、無理だろうと思っていた予算内で仕入れる事ができた板が多かったです。ただ、ウォールナットに関しては全く逆でした。

現在ウォールナット材の価格が急騰しています。日本国内での人気が衰えていないのが高値になる要素の一つです。そして、アメリカ経済も割と順調なようで、北米のメーカーがかなり強気になっています。そのため丸太の価格がどんどん上がっています。今回の市場でも、「これはこの予算で買えるだろう」と思っていた板がことごとくセリ負けるという結果でした。

それでもなんとかウォールナット材を数枚確保しました。
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節はありますけど白太は少なく、耳のラインも直線に近いので耳つきはぎテーブルにはもってこいの板です。ただ、左側に写っている板は乾燥中に割れる予感がします。

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このクリ材はなかなか面白いかなと。下の材の状態がよく見られてないのでもしかすると失敗かもしれませんが… 幅的には耳つきで2枚はぎテーブルに出来そうです。板が到着したら真っ先に板の状態を確認したいですね。

その他にはチェリー材を仕入れました。前回もチェリー材を多く仕入れたので今回は他の材をと思っていました。が、チェリーの良材がたくさん出品されていたので、確保しちゃいました。未乾燥材を含めるとチェリー材の在庫が充実してきました。どんどん乾燥させて、どんどんチェリー材の耳つきテーブルを製作していきたいですね。

ここ数年はウォールナット人気で影の薄いチェリー材。でも、ウォールナット材より価格が高い時代もありました。人気があった時代もあったんですよ。(今でも人気はありますが、ウォールナット材に比べると…) 経年変化に伴って、段々と色が濃くなるのが人気の要因です。目も詰まっていて、穏やかで淡い木目で優しい雰囲気を醸し出してくれます。ウォールナット材ではちょっと暗すぎると考えている方に、チェリー材はおすすめです。 

以上、今月の耳つき板仕入れレポートでした。

瑞木@相模湖

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