2015.07.01

テーブル選び方講座で受けるテーブルの仕上げについての質問と回答

先日の日曜日は、月に1回吉祥寺ショールームで行っている無垢材テーブル選び方講座の日でした。こちらの講座は、昨年の7月から始めたミニセミナーで、無垢材テーブルに興味がある方を対象にどういった観点を考慮して選んでいくのがよいのかをお話するものです。今回は4組6名の方に参加して頂きました。毎回そうですが、こじんまりとした講座ではありますが、帰って頂くころには少しでも最適なテーブルを見つけて頂くヒントや知識を得て頂きたいと思っています。

話す内容は、まず「テーブルを選ぶ際に知っておくべき3つのこと」として、多くの方が悩むポイントである「樹種」、「サイズ」、「仕上げ」について注意すべき点をお話します。これがこの講座のメインテーマであります。

「樹種」については、針葉樹と広葉樹の違い、広葉樹の中でも肌触りの違いや色味の違いがあることを、実際に板に触れて頂きながら解説します。「サイズ」については、最適なサイズを導くための3つの指標を紹介します。「仕上げ」については、オイルとウレタンの違いとそれぞれのメリット・デメリットをお話したうえで、選ぶ観点をアドバイスします。

出席される方からの質問で最も多いのは、「仕上げ」についてです。これまでに受けた質問とその回答を紹介します。

オイルを塗るメンテナンスは、頻繁にやっても良いのか?

オイル仕上げのテーブルは、水拭きや手で触れることでオイルが少しづつ抜けてきます。オイルが抜けるとツルツル肌触りから少しカサ着いたような肌触りに変わってきます。テーブルの全体がこのような肌触りになるとオイルを塗るサインだと思ってください。目安としては1〜2年に1回ぐらい塗ってもらえれれば十分です。ご質問はそれ以上の頻度で塗っても大丈夫かという主旨です。テーブルの表面にオイルが十分に浸っている場合、その上から塗ってもほとんど浸透していきません。

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また、オイルを塗って拭き取ったり、磨いたりすると艶がましてきます。艶が増してくると、手作り感や自然感が少し失われます。これは好みの問題でもあるのでなんともいえませんが、ツヤツヤした感じが強いのがあまり好きでない方は、オイルを塗って磨くは最小限にとどめたほうが良いです。

ウレタンは自宅で補修は出来ないのか?

ウレタン塗装のテーブルは、10〜15年使用していると表面のプラスチックの塗膜が剥がれてきます。そうなってしまうと、ご自身で補修を行うことが難しいです。キレイにするには、一度表面の塗膜を全て削りとり、新たに塗装し直す必要があります。ウレタンの場合は、自力で塗膜を取り除くことが大変で、機械を使わざるを得ません。そのため、テーブルを引きとり、工房で作業する必要が出てきます。そうなると、時間と費用がどうしても掛かります。ウレタン塗装のテーブルを塗り直す場合、往復の送料含めると少なくと7〜8万円はかかります。ウレタン塗装のテーブルをご購入の際は、後々の補修について頭に入れておいたほうが良いでしょう。

さて、テーブル選び方講座のメインテーマについてはおおよそ30分くらいで話終えます。残りの時間は、テーブルの選び方+αをお話します。内容については、いくつかのテーマがあるので毎回少し話を変えています。今回は、作り手による違いはどこに顕著に現れるかという話を交えつつ、テーブルの見極め方について個人的にまとめたものをお話しました。

次回の講座は、7月26日(日)14:00〜になります。今度の講座では、+αの部分については初お目見えの話をしたいと思います。それは、ストレートカットと耳つきについてです。耳のあるなしによる違いや製作する過程や材料の違いなど、普段の接客では深く話せない点についても触れようと思っています。さらに耳つきの原木を使って、どういった点をみて木取りやテーブルの個性を作り出すかも話そうと思います。今の段階の構想では、ちょっと盛り込みすぎかもしれませんが、きっと「へぇ〜、そうだっとのか」という新たな発見をして頂けると思います。吉祥寺ショールームでお待ちしておりますので、ご都合つく方はぜひ足をお運びください。

賢木@吉祥寺

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