2015.04.10

お客様に"欲しい"と思ってもらえるテーブル天板の板を探しに買い付けに行ってきました。

またまた耳つき板の買い付けに材木市場まで行ってきました。そろそろ今シーズンに伐採された丸太は少なくなる時期ですが、市場にはたくさんの製材された板や丸太が出品されていました。出品数が多いとの事前情報があったので、期待して乗り込んだ訳ですが、結果としては買い付けた板の数は少なかったです。

それでもカバ材の耳つき2枚はぎが製作できる板を数枚手に入れられたのは良かったです。

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材木市場に並んでいる材は製材されたばかりの板がほとんどです。中には乾燥済みの板もありますが、その場合は乾燥材と書いてある場合がほとんどです。また乾燥材は表面を削ってなければ見ればだいたい分かります。製材から時間が経っている材は紫外線の影響で表面の色が褪せて灰色に変化しています。1年ほど外に置いて天然乾燥させておけば表面は灰色に変化しています。なので、時間が経っているかは表面を見れば分かります。ただ、表面を削られてしまうと分からなくなってしまいます。

あとは手で触るか、持ち上げてみて軽いかどうかで判断する方法もあります。製材されたばかりの板は表面が湿っているので、手で触ると濡れているのが分かります。乾燥した板は触っても湿っている感じがしません。含水率何%といった詳しいところまでは分かりませんが、未乾燥材だということは触れば分かります。

また、水分を多く含んでいる未乾燥材はズシリと思いです。なので、持ち上げてみると乾燥しているかしていないか、なんとなく分かります。ただし、ブビンガなどもともと重い木は大きいと乾燥材でも持ち上がらないので、判断が難しくなります。

上の写真のカバ材の表面は綺麗ですし、割れを入っていないので未乾燥材だということが分かります。

ということは、割れが入るかもしれないという事を想定しておかなければいけません。乾燥中に割れが入りやすい板というのがあります。ほぼ確実に大きく割れるのが芯持ち材です。芯持ち材は文字通り芯をもっている材です。芯持ち材は丸太の一番幅が広い部分ですので、大きくて良いのですが乾燥中に真ん中に割れが大きく入ります。芯を持っている材は間違いなく割れると思っていいです。幅が広いからとても魅力的なんですけどね。乾燥すると見るも無惨に割れが入ります。

写真に写っている板の下に置いてある板の1枚はモロに芯を持っています。なので、幅広くは使えないです。芯があるかどうかなどは事前の下見でチェックしておかないと、後で痛い目に遭います。芯に近い板というのも割れるリスクが高いんです。でもこれも駄目となるとなかなか幅広い板を手にすることができないので、買い付け段階で神経質になりすぎると何にも買えなくなってしまいます。ある程度のリスクを負って買い付けをしないと駄目なんですね。

材木市場でセリが行われているで、欲しい板までしばらく時間がある時などは土場に置いてある丸太を見たりしています。丸太を買い付けることはしませんが、木口などを見てこの丸太はどうだろうかと自分なりに考えたりしています。

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通常、丸太の状態で時間が経つとこの写真のように芯を中心に放射状に割れが入ります。

しかし、これと全く違う原理の割れもあります。
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年輪に沿って割れが入っています。こういう割れは強風などで樹が揺れて入る割れだそうです。自然って厳しいですね。

最後に買い付けたカエデを紹介します。

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幅は狭いですが、なんだか面白そうな木目がでそうな予感がします。表面に割れ防止剤が塗られているので実際はどうかは判断しにくいんですが。パイナップルの皮の模様みたいな模様があるような気もする…… さあ、どうなるんでしょうか?ちょっと楽しみです。

ここ数ヶ月は毎月市場に出向いて耳つき板の買い付けをしています。そのおかげで板の在庫も増えてきました。乾燥が追いついていない状況ではありますが、耳つきテーブルの製作に取り掛かれる乾燥材も徐々に増えてきています。これからの季節は量、質的にあまり期待はできないですが、時間があれば市場に出向いて買い付けをする予定です。

瑞木@相模湖

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