2015.02.04

「ちょっとびっくりテラス」にびっくり!

2月に入ると、スポーツニュースの中でプロ野球のキャンプの話題が取りあげられることが多くなります。野球好きの私にとって、開幕まで各チームがどのようにチームを作り上げていくのか非常に楽しみな季節がやってきました。

今日はプロ野球に関する記事について、気になるものがあったので、ブログで書いてみようと思います。

2、3日前、ネットでこんな記事を目にしました。

広島本拠に新観客席”ちょっとびっくりテラス”ができた ー スポニチ Sponichi Annex

マツダに「ちょっとびっくりテラス」/ デイリースポーツonline

プロ野球広島カープの本拠地マツダスタジアムにバーベキューができるパーティーテラス席を設けるというニュースです。マツダスタジアムには創設当初からバーベキューができる席があるのですが、この「ちょっとびっくりテラス」はまた別の場所に出来るパーティー席でバーベキューに加えて、関西風お好み焼きも食べる事ができるとのことです。

マツダスタジアムには、他の球場にはないスタイルの座席があることが有名です。野球を見ながらバーベキューができるびっくりテラスもその目玉座席の1つです。

広島にある球場なのに、関西風お好み焼きがメニューとしてあるというのがびっくりポイントってことなんでしょうかね。

でも、私がびっくりしたのは別のところにあります。

どちらの記事もテラスの写真が一緒に掲載されているのですが、その写真をひと目みて驚きました。写真をここに直接貼ることは出来ないので是非リンクをクリックしてみて頂きたいと思います。

びっくりポイントわかりましたか?

そう! 設置されているテーブルです。出た〜これは耳つきの天板ではないですか?

あまり大きな写真でないので、樹種までははっきりわからないのですが、色味をみるとウォールナット材やモンキーポッド系の色の濃い広葉樹もありそうです。ここに写っているのは、テーブルの天板だけでなく、ベンチに使われているのも耳つきの無垢材です。これは凄いですね、こういった屋外の施設でこのような耳つきの板が使われているところは多くないと思います。

何が凄いかというと屋外の球場だということです。

マツダスタジアムには1度だけ行ったことがあるのですが、おそらくこのテラスが出来る場所は、屋根のない場所だと思われます。ということは、雨風にさらされるということです。皆様もご存知のように、製材された木材は雨風にあたると、腐るリスクが高まります。そのため、塗装により耐腐性を高めることを考えますが、それも長い期間そのままにしておけばいずれ効果が少なくなってしまうと思います。

なので、製作する立場からすると、そのあたりが非常に気になります。樹種もそうですが塗装がどうなっているのか、ぜひ現地で確かめてみたいなと思います。

木材を外で使うことは、テラスのテーブルだけではありません。家の外壁やウッドデッキなどに木材が使われることが多いです。その場合、やはり水や湿気により強い性質を持つ木材を選ぶ傾向にあります。水に強い木材の代表格はレッドシダー材だと思います。レッドシダーは米杉と訳されることがありますが、日本でいう杉材とは違う種類の木になります。レッドシダーは、耐朽性が高く、あまり重くもなく、堅くもないので加工もしやすことで、ウッドデッキに最適とされているようです。

ソリウッドで扱っている広葉樹の中では、クリ材が水に強い性質を持っています。水に強いことから古くから日本家屋の土台として使われています。もし、お風呂の中で家具を使うということがあればクリ材が候補に挙ってきます。

さて、マツダスタジアムの「ちょっとびっくりテラス」はどうやって雨や風から耳つき天板を守るのでしょうか?おそらく、試合がなくテラスを使わない日には全体にシートをかけて保護するんだと思います。あとは、数年に1回のぐらいのペースで天板を削り直すなどの補修をするか新しいものに替えていくようなメンテナンスをしていくのだと思います。この辺りも気になります。

賢木@吉祥寺

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