2015.01.19

クリ材の耳つき4枚はぎテーブル天板を紹介します。

2015年の1月ももう半分過ぎてしまいましたね。今日は吉祥寺ショールームのご近所さんの店舗と一緒に餅つきをしました。残念ながら僕は参加出来ませんでしたが… 先端が割れたしまったケヤキ材の杵を修復した際に書いたブログエントリーがあるので興味がある方はこちらをご覧下さい。餅つきに使う木製の臼や杵は、使っているうちにどうしても割れたり、欠けたりしてしまいます。それらを修復しながら使い続けていたんですね、昔から。修復するのが当たり前として作られ、使われていたようです。

さて、相模湖工房では吉祥寺ショールームにて展示販売するようの耳つきテーブルをオーダー品の合間に製作を進めています。まだ完成はしていませんが、形になったので随時耳つきテーブルのWebサイトに掲載していこうと思います。気になる天板があったら吉祥寺ショールームまでお問い合わせください。詳細をお知らせして見積もり致します。

今回製作している耳つきテーブル天板のうち、2枚がクリ材です。クリは昔からよく使われている木材です。木の中では耐水性と耐久性に優れているので住宅の土台としてよく使われていました。鉄道の枕木としてもよく使われていたそうです。

国産物の他、中国産、ロシア産のクリ材が日本ではよく使われています。英語だとクリはチェスナットです。ウォールナット材やチェリー材、ホワイトオーク材の産地の北米でも昔はよく産出されていたそうです。アジアのクリと同じように家具や工芸品によく利用されています。今ではチェスナット材の産出量が減って、流通はほとんどされていません。

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ちょっと黄色味がかった褐色がクリ材の特徴です。環孔材なので木目はハッキリと現れます。上の写真は仕上げの途中段階です。塗装をするともう少し濃い色になります。

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塗装後を想定して水で濡らした状態です。色が濃くなっている部分が水で濡らした箇所です。木らしい色をしていますよね。時間が経過すると段々と色が濃くなっていきます。

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クリ材耳つき4枚はぎテーブル天板。W1650×D850-860 t=37 mm です。まだ長さを切っていないので、木口のラインが直線になっていません。仕上げた時にはちゃんと直線になります。形もほぼ長方形で使いやすいと思います。エッジが滑らかなラインになるのでマイルドな印象ですね。ストレートカットのテーブルに比べると耳つきは優しい雰囲気を持っています。

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入り皮の部分もそのまま使っています。凹んでいる箇所には合成樹脂を流し込んで埋めています。入り皮は樹皮を巻き込んで成長した部分です。結構かっこいいと思ってます。個人的には入り皮は好きなので現品販売の耳つき板テーブルの場合は省かないで使っちゃいます。

こちらのクリ材テーブルは同じ丸太から採れた板を使用しています。
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1本の丸太をそのままスライスする製材方法を丸挽きと言います。丸挽きされた状態で材木市場で仕入れました。まだ樹皮がついてる状態だったのでまずは樹皮を取り除きます。樹皮を付けたままにしておくと樹皮と木部の間にカミキリ虫の幼虫が喰い散らかしてしまいます。なので、樹皮はなるべく早く取り除いた方がいいんです。こうして段々と使える木材にしていきます。

今回は5枚の耳つきテーブル天板を製作しています。随時Webサイトに掲載していきます。同じクリ材で製作した2枚はぎ天板も有ります。その他にはウォールナット材、カバ材、チェリー材の耳つき天板を製作しました。どれも結構ワイルドでイイ感じかなと…

→ソリウッド 耳つきテーブルWebサイト

瑞木@相模湖

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