2014.11.07

カバ材が気になる!!

先日、材木市場の競りに参加してきました。耳つきテーブル用の板を仕入れるためです。11月なので出品量が多くなってくるかなと思っていましたが、予想に反して量はかなり少なかったです。これにはいろいろと事情があると思いますが、近年は材の確保に苦労するようになっています。今回の仕入れでは、クリ・カバ・ミズメ・センといった国産の板を手にしました。いずれ詳しく紹介する予定ですが、クリは2枚はぎテーブルが製作できそうな大きさがある板です。その他は小さめの板なので、これからじっくり使用方法を考えます。センは北海道産のセンです。こちらは”家族みんなのデスク”シリーズに適した板です。幅は700mm近くあります。北海道産のセン材は流通量が少ないのでなかなか手に入りませんが、木目が綺麗に出るのが特徴です。

ウォールナット材も数枚セリ落としました。ウォールナット材を取り巻く状況が急激に変化しています。ウォールナット材の産地であるアメリカの景気が良くなり国内需要が増えているために価格が急激に上昇しています。そのため、現地の在庫が少なく日本に入ってくるウォールナット材も少なくなっています。今後に入ってくる量も少ないと言われています。さらに円安傾向が進むとますます状況は悪くなると思います。そんな中での仕入れなので、こちらも少し予算額を上げて臨みました。欲しい板をすべて仕入れる事はできませんでしたが、数枚確保できたのは良かったと思います。

昨日のブログエントリーで賢木@吉祥寺がトチ材について書いていました。トチ材は日本を代表する国産広葉樹です。先日の材木市場ではトチ材の出品はほとんどありませんでした。来月ぐらいから新物のトチ材が市場にも並ぶようになると思います。トチ材は今でも幅が広い板が採れる丸太がそこそこあります。それでも昔に比べると少なくなったそうですが…市場に並ぶ板を見ていても、いろいろな木目の板があるので楽しいです。これからどんなトチ材に出会えるか楽しみでもあります。

さて今日は僕の気になる材について書きます。僕の気になる材はカバ材です。カバ材の木目に惚れています。特に色の濃いカバ材は大好きです。カバという木は種類がたくさんあります。白樺もカバの仲間ですね。しかし、白樺は木材として使用されることはあまりありません。どうやら柔らかいようです。木材に使うカバで有名なのは、ウダイカンバという木です。材木業界ではマカバと呼んだりもします。真の樺と書いてマカバです。真の樺という名をつけるぐらいですから材木業界では他のカバ材とは別格に扱われます。マカバの特徴は、色です。赤っぽい褐色をしています。色が濃いマカバほど良いとされています。最近では流通量も減り、色の濃い板はかなり貴重になってきました。

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こちらは以前に納品したカバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。目も詰まっていて色も濃いです。こういうテーブルをジャンジャン作っていきたいんですが、なかなかこうした良材が手に入りません。現在工房にストックしてあるカバ材で同じような色をした板が2枚あります。大きめの耳つき2枚はぎテーブルを探している方にオススメです。詳しくはこちらをご覧下さい。→K1316 美しい赤褐色の耳つきテーブル天板の登場です!

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こちらはカバ材の”家族みんなのデスク”です。オレンジ色をしたカバ材で、端の方には炎のようにギラギラした杢が出ています。カバ材ではこうしたギラギラした杢が時々でます。このカバ材は工房にストックしてあった板なので、詳しい事は分かりませんが木目の様子をみるとウダイカンバのように感じます。

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幅が広い板だったのですが、大きめの割れが入っていたために長くは使えませんでした。そこで短くカットしてデスクにしました。

とまあこんな感じで僕の気になるカバ材について書きました。カバ材に関してはもう少し書きたい事があるので近いうちに続きを書く事にします。それでは。

瑞木@相模湖

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