2014.10.06

耳つきテーブルってなに?

ソリウッドで製作・販売している無垢材のテーブルは大きく分けて耳つきテーブルとストレートカットテーブルがあります。この2つはどう違うのでしょうか?

耳つきテーブルという場合の”耳”は樹皮がついていた部分のことです。樹皮が付いていた部分を残したままの板のことを耳つき板と呼びます。樹皮は最終的には木部から剥がれてしまうので、樹皮がついたままテーブルにすることはありません。あくまでも樹皮がついていた部分が”耳”です。 耳つきの板の特徴はいくつかあります。まず、ラインが真っ直ぐではありません。真円で直線に成長していく木はあり得ないので、耳つき板は多かれ少なかれ少し曲がった形をしています。その自然がつくった線を活かしてつかうのが耳つきテーブルの特徴になります。

もうひとつの耳つき板の特徴は、そのテクスチャーです。耳の部分は木部とは異なった表情を持っています。ゴツゴツしていたり、ツルッとしていたりといろいろな表情があります。樹種によって耳の雰囲気は変わってきます。ウォールナット材・トチ材・ケヤキ材などはツルッとした耳が多いですね。カエデ材・カバ材はゴツゴツした耳が多い印象です。

ストレートカットのテーブルはこうした耳の部分が裁ってある板を使用しています。こうした板は製材の段階で耳を落としてしまう事が多いです。大量に流通している木材はこうした耳裁ち材です。外国から輸入されてくる板は耳裁ち材がほとんどです。ウォールナット・チェリー・メープルなど北米から輸入される板はバンドル呼ばれる梱包姿で入ってきます。これは耳裁ち材を並べて積んであるものです。

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これがバンドルという木材の梱包です。このバンドル単位で木材が日本に入ってきます。北米産のウォールナットやチェリーの耳つき板がそのまま輸入されてくることはありません。丸太で日本に入ってきたものを日本国内で製材して耳つき板を作ります。

一般的に1枚板テーブルは耳つきのものが多いですね。耳をカットした1枚板テーブルというのも製作することは可能ですが、まさしくただの板になってしまいあまり見栄えがしない気がします。やっぱり1枚板テーブルは耳つきが良いでしょう。しかし、1枚でテーブルになるような大きな木が少なくなってきています。長い年数が経たないと大きくは成長しません。幅が取れる板はとても価値が高くなっています。テーブル価格だと50万円から100万円ぐらいになります。

1枚ではテーブルにはならないけど2枚をはぎ合わせればテーブルになる500ミリから600ミリぐらいの幅の板はまだ数があります。価格も幅が狭い分1枚板テーブル用の板よりは価格が安くなります。ソリウッドではこうした2枚はぎでテーブルになるようなサイズの板を積極的に仕入れています。

2枚はぎでもテーブルにならない幅の板は3枚はぎ4枚はぎのテーブルに使う事が可能です。ソリウッドでは耳つきの5枚はぎといったテーブルも製作しています。ストレートカットテーブルの両端の板が耳つきになったと思えばイメージがつきやすいでしょう。

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こちらがチェリー材の耳つき5枚はぎテーブルです。両サイドの板は耳つき板、真ん中の3枚は耳裁ち材を使用しています。耳つきの板は自然な形で斜めになっているため横から見るとスッキリ見える効果もあります。もちろん、耳が目立つように製作することも可能です。

相模湖工房にある在庫の耳つき板の情報はWebサイトに載せてあります。
→ソリウッドの耳つきテーブル

まだ仕上げていない板ですが、イメージがつきやすいように合成写真を作って載せています。耳つきテーブルに興味がある方は是非ご覧になってください。

瑞木@相模湖

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