2014.09.18

チェリー材耳つき５枚はぎテーブル

先日、チェリー材の耳つき５枚はぎテーブルとRINチェア・RENチェアを納品してきました。耳つき５枚はぎテーブルとは、耳と呼ばれる木の皮部分のカタチを残した板を両端にし、間には耳を断った板３枚をはぎ合わせて天板にしたものです。

耳つきといえば、１枚板や左右対称の板２枚を接いだブックマッチといわれる天板を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回のように５枚はぎや６枚はぎで耳つき天板にすることを可能です。昨今、幅の広い板の流通が少なくなり、なかなか１枚板や２枚はぎでダイニングテーブルに出来る板を見つけることが難しい時代になってきました。また、チェリー材のように、木自体がそこまで大きくならない樹種もあります。今後は、今回納めさせて頂いた５枚はぎ程度の耳つきテーブルが増えていくことが予想されます。

はぎ枚数が増えることによって、強度が劣るといった質の面で劣るということはありません。また、一般的にはぎ枚数が多くなると価格も安くなる傾向になります。耳つきテーブルの場合は、ストレートカットのテーブルに比べると価格はあがりますが、はぎ枚数が多くなる５枚から６枚はぎテーブルになると、価格上昇幅は小さくなります。

５枚〜６枚はぎの耳つきテーブルの注文を受けるにあたり、完成のイメージをどう伝えるかが課題になると考えています。１枚板や２枚はぎだと板の写真をお見せすればある程度、天板のカタチはわかって頂けると思っています。５〜６枚はぎになると耳つきの板の写真だけだと、全体のイメージを把握するのが少し難しくなります。そこで、ソリウッドではなるべく完成イメージに近い合成写真を作成して提案するようにしています。

先述したチェリー材の耳つきテーブルをご注文頂いたお客様には、以下の合成写真を見積金額と一緒に提案しました。

提案する時点では、中央に使う３枚の板についてこれを使うというのが決まっていないので、実際に使用する板とは違う板の写真を使っています。ですが、全体の天板イメージは掴んで頂けるかなと思います。

現在、ソリウッドの工房には、このような５枚から６枚はぎの耳つきテーブルが出来るウォールナットやチェリーの板が数セット在庫としてあります。詳細については、耳付きテーブルのページに掲載しているのでそちらをご覧ください。

賢木＠吉祥寺

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