2014.09.14

太鼓に使われている木は?

昨日に続き、今日もソリウッドのショールームがある吉祥寺は秋まつりでした。昨日は瑞木@吉祥寺が御神輿に使われる木材についてブログエントリーを書いています。今日は、その続編ということで、御神輿以外の祭りに関わるものがそういった材で出来ているかを書いてみます。

まずは、お祭りを盛り上げるには書かせない「和太鼓」です。吉祥寺の秋まつりにも太鼓がさらに盛り上げるよう太鼓の同好会が中心となり演奏をしています。太鼓は円筒状に木を削り、その両端に牛の皮を張り、鋲などで本体に固定します。こうしてみると、無垢の加工した木材に、皮を張るあたり、家具ともいえるのではないでしょうか?

さて、和太鼓はどういった素材が使われているのでしょうか?

これはわかる方も多いかと思います。皆さん、太鼓を思い浮かべてみてください。色はどんな色をしています?

艶があるオレンジっぽい色味をしていることが多いです。現在では、オレンジっぽい色味といえばチェリー材ですが、チェリー材は北米からの輸入材がほとんどです。日本の伝統的な楽器である和太鼓には似つかわしくないですよね。日本の木材でオレンジっぽいといえば、やはりケヤキです。太鼓の胴の木材部はケヤキが使われることが多いです。

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ですが、近年ではケヤキ材の不足によりシオジ材やセン材が使われることがあるようです。シオジやセンはケヤキと木目が似ているので、代替材として使われています。ですが、ケヤキとは色味は違います。ですので、シオジやセンで太鼓を作る場合は、着色塗装をしている場合が多いと考えられます。

太鼓を叩くにはバチが必要です。このバチも木製であることが多いです。バチに使われる木材はいくつか種類があり、材質によって音の感じが変わるようです。

軽い木で作られたバチは柔らかな音質、堅い木で作られたバチははっきりとした音質になるようです。また、軽いバチだと折れてしまうデメリットもあります。柔らかく軽いバチの代表格はヒノキやホオ、堅く重たいバチはカシ、ブナが挙げられます。

余談ではありますが、先日ケヤキ材を使った木製スピーカーの記事をネットで見ました。

ケヤキによる美しい木製スピーカー、カネキン小椋製盆所「明日香」を検証する

なんだか見た目は太鼓みたいだなというのが第一印象です。こちらのスピーカーはろくろ(木工旋盤)を使って丸くしています。和太鼓のほうは、真ん中の部分を丸くくり抜くようにします。

賢木@吉祥寺

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