2022.11.27

電動昇降デスクの天板製作

以前ウォールナット材の丸テーブルをご購入頂いたお客様から

「電動昇降デスクの天板を耳つき板で作れないか?」

というご相談がありました。

詳しく聞くと電動で上下に昇降するデスクの脚が売られているとのことです。もちろん、そのメーカーで天板を付けることが出来るのですが、お客様はウォールナット材の耳つき天板を付けたいとのことでした。

こちらも初めての事だったので、教えてもらった電動昇降デスクの脚について調べてみて、これだったたら無垢材の天板をつけても問題なさそうと判断してお客様のご依頼を受ける事にしました。

今回は電動昇降デスクの脚はお客様から支給という形で進めました。

そして出来上がったのがこちら。


ウォールナット材の色と黒の脚がとてもマッチしています。

たた天板を製作して脚を取り付けただけでなく、今回はお客様からのご要望をいくつかプラスしています。

1.脚を取り外してもまた付けられるようにして欲しい。(デフォルトはビスで直接天板に留めるようになっていますが、それだと何回も取り外しができないので、ナットを埋め込んでボルト留めにする)

2.ディスプレイやPCのコードを通れる穴を開けて欲しい

3.ディスプレイアームを固定するためのナットを埋め込んで欲しい

4.電動昇降デスクの脚が壊れたり、電動昇降である必要が無くなった時に普通のデスクとして使えるようにソリウッドの木製脚が付けられるナットを埋め込んで欲しい


ボルト留めするナットがたくさん埋め込まれているので、裏側は複雑な感じがします。

そして完成後に電動昇降をさせてみました。

動きは非常にスムーズで、見ていて危なそうな感じは一切しません。何か物にぶつかると止まる機能も付いています。ボタンの反応も機敏で手を離したらすぐに反応して止まります。

動作音も”うるさい”と感じるほどではないです。ウィーンという音がわずかに聞こえる程度です。動きが止まったり、動き始めたりするときにガタンとかそういう音はなくとてもスムーズに動き、止まります。

耐久性に関しては使ってみないと分かりませんが、なかなかコストパフォーマンスは良さそうです。

唯一の欠点は重さかなと思います。。

当然ながら重さは結構あります。脚だけで30kgちょっとあるようです。なので、組み立ては1人では難しいですね。2人なら問題なくひっくり返せると思いますが、力のない方は無理しない方が良さそうなくらい重さは感じます。

ただ、この重さがあるから安定感につながる訳でこればっかりは仕方ないと思います。

お客様はキャスターを希望していたので、専用のキャスターを付けています。特にキャスターだからという問題点は見受けられませんでした。

今後このような形のデスクの需要が高まる可能性を考えて、吉祥寺ショップにもサンプルを置くことにしました。それがこちらです。


チェリー材の天板です。前側の一部を加工して耳のようにしています。ソリウッドでは人工耳と読んでいます。なぜ人工耳にしたかの理由は、自然の耳つき板はなかなか条件に合うものがないからです。電動昇降デスクの場合、天板の隅にコントローラーをつけなくてはいけません。全長に渡って耳があると、コントローラーの取り付け位置がしっくりこず、操作しにくくなってしまいます。

これはお客様のご注文で製作した際に気づきました。お客様のご注文分はなんとか対応できましたが、今後このような注文があった時に条件の合う板を見つけるのは困難と判断して人工耳にしたらどうなるかを見せるサンプルにしました。

また吉祥寺ショップに展示してある電動昇降デスクの電動昇降脚はお客様から支給してもらったものとメーカーが違います。製品としてソリウッドが製作する上でより信頼できるメーカーさんの商品を使う判断をしました。

なので、お客様の支給品の電動昇降脚に無垢材天板をつけることも可能ですし、電動昇降脚込みで製作することも可能になります。

電動昇降デスクの天板を無垢材にする理由の大きなところは、見た目です。様々なお客様からの話をまとめると電動昇降デスクを使ってみたいけど、気にいる天板が見つけられないという方が多くいそうです。そのため、ソリウッドとして無垢材天板と合わせてみたらどうでしょうかという提案になります。

サンプル品の電動昇降デスクは吉祥寺ショップに展示していますので、気になる方はぜひご覧にお越しくだいさい。

 

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