HOME>家具屋で働く双子のブログ
家具屋で働く双子のブログ
出張テーブルオイルメンテナンス始めました。
ソリウッドではここ20年くらいはオイル仕上げの無垢材家具をオススメして製作販売をしています。
なぜオイル仕上げをオススメするかというと、現状では無垢材(木)の質感を最大限に味わえる塗装方法だと考えるからです。
木材の塗装方法(仕上げ方法)はいくつかあります。どの方法にもメリット・デメリットがあります。この方法が完璧という方法は残念ながら現段階では発明されていません。メリット・デメリットがある中で、無垢材の魅力を一番よく味わえる方法としてオススメしています。
どの塗装方法が良いかは、使用場所や使う人の価値観によって違います。なので、全ての方に何が何でもオイル仕上げにした方が良いというアプローチはしていません。使用場所や条件によっては違う塗装方法を提案する場合もあります。
ですが、ご家庭のダイニングテーブルとしてご使用されるのならオイル仕上げで無垢材の質感を味わって頂きたいです。
基本的にオイル仕上げは水や汚れに弱い部分があります。しっかりとオイル成分が残っている場合は水に濡れてもすぐに拭き取ってもらえればシミになることは少ないです。
問題は使っているうちにオイル成分が抜けてしまうことです。水拭きの回数や頻繁に触っている場所はオイル成分が抜けやすくなります。オイル成分が抜けている状態で、水に濡れるとシミが出来やすくなります。
なので、定期的にオイルを塗ってオイル成分が十分に保持されている状態で使って頂きたい訳です。
納品時にメンテナンス用のオイルをおつけして、説明をさせてもらっています。
ですが、実際にどのくらいのお客様がどのくらいの頻度でオイルメンテナンスをしているかは未知数です。
テーブルのオイルメンテナンスはそれほど難しい作業ではありませんが、シミや汚れがたくさんついてしまった状態になるとそれなりに道具や時間がかかってしまいます。
これまでも引き取って工房でメンテナンスをすることは承っていましたが、送料が結構かかってしまい、2週間ほどの時間も掛かってしまいます。なので、結構なお値段になってしまい心苦しい部分もありました。
それを解消するために、出張テーブルオイルメンテナンスのサービスを始めました。
すでに数件のお客様からご依頼頂きまして、実際に出張テーブルオイルメンテナンスをしてきました。
数件のお宅に伺ってみて、こちらの想像よりはみなさん綺麗に使われているなという感想を持ちました。もちろん、シミや汚れがついていますが、「これは……(この場では綺麗にならないかも)」というのはなかったです。
1時間ほどの作業で、完璧に新品に見えるというわけにはいきませんが、かなり元の状態に戻すことはできました。
メンテナンスの内容は表面のシミや汚れが落ちるようにサンディングをします。サンダーという電動工具を使用しますが、結構な量の粉塵が出ます。工房での作業であれば粉塵が出るのは問題ないですが、一般のご家庭で粉塵が舞うというのは駄目ですよね。
この粉塵問題を解決したのが、コンパクトな集塵機です。数年前に別の電動工具のために購入した集塵機ですが、これを使えばお客様のご家庭でもメンテナンス作業ができるかもしれないと思いつきました。友人宅と吉祥寺ショップで実践をしてみましたが、粉塵が舞い散ることはなく、出来ると判断がつきました。まあ、それなりに音は出ます。集塵機とサンダーを一度に動かすので、結構な音が出ます。ですが、一日中音を出し続けるわけではないので、苦情が来たりする可能性も低いと思います。
お客様が実際に使用していたテーブルです。写真の右側はグレーですよね。左側は少しオレンジっぽい色をしています。右側は完全にオイル成分が抜けてしまっている状態です。左側はもしかすると物とかが置いてあってのかもしれません。
オイル成分が抜けると色がグレーがかって来ます。
こちらもよく使われている箇所はシミや汚れがついていました。どこのご家庭でもテーブルの中で特に使用頻度が高い箇所、あるいはお子様が使われている箇所はオイル成分が抜けてシミや汚れがついてしまっているようです。
部分的にシミや汚れがついている場合も全体をサンディングした方が良いです。部分的なサンディングはその箇所だけ艶や色が変わってしまうので。
ボールペンやサインペンでついてしまった汚れもサンディングをすれば綺麗になります。道管深くまで浸透していると完全に落ち切らないケースも出て来ますが、おおよそは綺麗になります。
上の2枚は出張メンテナンスが終わった際に撮った写真です。シミや汚れも綺麗になって、輝きを取り戻しました。
無垢材テーブルはこうしたメンテナンスを行えば、長く使えます。室内で使用している分には、木自体が劣化するということはないです。表面のシミや汚れはサンディングなどで削れば落ちてしまいます。ほんの表面だけなので、明らかにテーブル天板が薄くなるということもありません。
無垢材ではなく合板の天板の場合は削るメンテナンスはほぼ不可能です。削ると下地が出て来てしまう可能性があるので研磨はできません。長い目で見れば無垢材テーブルの方がお得感はあると思います。
ソリウッドでは、ソリウッドでオイル仕上げのテーブルをご購入の方に限り、有償で出張テーブルオイルメンテナンスを行なっています。ご希望の方は吉祥寺ショップまでご連絡ください。(他社製品に関しては、どんな塗装が施されているか不確かなため品質の保証ができませんのでお断りしています。)
また、ソリウッド製であってもウレタン塗装が施されているテーブルは出張でのメンテナンスはできません。工房に運んでの塗り直しとなります。
-
- 2024年10月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年6月 (1)
- 2024年4月 (1)
- 2023年7月 (2)
- 2023年6月 (1)
- 2023年5月 (6)
- 2022年12月 (3)
- 2022年11月 (1)
- 2022年6月 (1)
- 2022年5月 (3)
- 2022年4月 (1)
- 2021年12月 (3)
- 2021年11月 (1)
- 2021年10月 (3)
- 2021年9月 (2)
- 2021年8月 (1)
- 2021年7月 (4)
- 2021年6月 (4)
- 2021年5月 (5)
- 2021年4月 (2)
- 2021年3月 (5)
- 2021年1月 (1)
- 2020年12月 (2)
- 2020年11月 (1)
- 2020年10月 (2)
- 2020年9月 (3)
- 2020年8月 (4)
- 2020年7月 (3)
- 2020年6月 (2)
- 2020年5月 (6)
- 2020年4月 (10)
- 2020年3月 (6)
- 2020年2月 (7)
- 2020年1月 (10)
- 2019年12月 (8)
- 2019年11月 (12)
- 2019年10月 (8)
- 2019年9月 (3)
- 2019年7月 (7)
- 2019年6月 (21)
- 2019年5月 (16)
- 2019年4月 (21)
- 2019年3月 (21)
- 2019年2月 (19)
- 2019年1月 (25)
- 2018年12月 (23)
- 2018年11月 (30)
- 2018年10月 (25)
- 2018年9月 (24)
- 2018年8月 (25)
- 2018年7月 (30)
- 2018年6月 (32)
- 2018年5月 (31)
- 2018年4月 (32)
- 2018年3月 (31)
- 2018年2月 (29)
- 2018年1月 (32)
- 2017年12月 (32)
- 2017年11月 (29)
- 2017年10月 (31)
- 2017年9月 (30)
- 2017年8月 (31)
- 2017年7月 (31)
- 2017年6月 (30)
- 2017年5月 (31)
- 2017年4月 (30)
- 2017年3月 (31)
- 2017年2月 (28)
- 2017年1月 (31)
- 2016年12月 (30)
- 2016年11月 (30)
- 2016年10月 (31)
- 2016年9月 (30)
- 2016年8月 (30)
- 2016年7月 (32)
- 2016年6月 (30)
- 2016年5月 (31)
- 2016年4月 (29)
- 2016年3月 (31)
- 最近のブログ記事
- オンラインショップ
お問い合わせContact
- TEL:0422-21-8487
- 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)