2020.02.07

薄く製材してもらった板がやって来た!

最近、薄い板の需要が高まっています。時代の流れでなるべく軽くて、見た目もスリムな方が良いという感じですかね。

ソリウッドが扱っている広葉樹の無垢材は、軽くて薄くというのがちょこっと苦手です。

まず、重さはそれなりにします。もちろん板が薄くなれば軽くはなるけど、他の素材に比べるとどうしても重さは感じてしいます。例えば、ランニングシューズを店頭で持ってみると「軽っ」って言ってしまいますよね。そういうのは無垢材家具ではちょっと無理です。こればっかりは仕方ないです。

薄いと反りの影響が出易くなります。薄いものと厚いものだと、薄いものの方が曲げやすいですよね。それと同じ感覚です。薄くすればするだけ反るリスクは高まります。

ですが、あえて薄い板を扱ってみようということで丸太を薄く挽いてもらいました。

通常薄い板だと27mmとか4/4inch(約25mm)の板が多いです。材木屋さんでこれ以上薄い板を仕入れるのは難しいで。あったとしても樹種がかなり限られてしまいます。なので、これ以上薄い板を手に入れようとすると注文して丸太を挽いてもらうしか無くなります。

実験的な意味合いも含めて、直径30cm程度の丸太を半分は25mm、残りの半分は20mmで挽いてもらいました。板としてはわずかな量ですが、薄い板は反りのリスクが高いので乾燥工程でどうなるか見てみないと、大量には発注できません。


こちらが丸太を挽いてもらって届いた板です。乾燥させずに送ってもらったので、まだ水分をたくさん含んでいます。


含水率は50~60%です。丸太を挽いて工房に届くと未乾燥の板はだいたいこのぐらいの含水率です。このぐらいの含水率だと、板の表面を手で触ると水分を含んでいるのが分かります。しばらく座っているとお尻が濡れてくるのが分かります。

このままの状態だと乾燥が進まないので、板と板の間に桟を挟んで積み替えます。


こうすることで、1枚1枚の板が空気に触れて乾燥が進みます。

このまま外に置いておけば自然に乾燥しますが、時間はとても掛かります。少なくとも1年~2年は掛かります。板が薄いのでもう少し早くなる可能性もありますが。

でも、天然乾燥だけではちょっと乾燥不足なので木材乾燥庫に入れます。通常は、1年ほど天然乾燥をさせてから木材乾燥庫に入れます。今回はどうするか悩み中ですが、生のまま乾燥庫に入れた方が良いという話も聞きます。待ちきれず、早めに乾燥庫に入れてしまうかもしれません。この辺りの話はまたブログに書こうと思います。

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