2019.05.26

国内生産の木製椅子

ソリウッドの相模湖工房では、無垢材を加工してテーブルや棚、収納などを中心に製作をしています。ダイニングテーブルの場合、椅子と一緒に使うことになるので、椅子と合わせてご購入を検討されている方も多いかと思います。ソリウッドでは以前はオリジナルの椅子も製作をしていましたが、現在は設備などの都合もあり、自社で製作するものはテーブルや棚・収納などに絞って活動をしています。とはいえ、世の中には、ぜひソリウッドのテーブルと合わせて使って頂きたい素晴らしい椅子も多く存在しています。ですので、ソリウッドの吉祥寺ショップでは、日本国内の工房で製作されている椅子からセレクトしたものを展示し、受注生産で販売を行っています。

現在は、ISU-WORKS（山上木工）・宮崎椅子製作所・AWAZA（いのうえアソシエーツ）の３つのブランドの椅子を取り扱っています。この３つのブランドに共通しているのは、

国内の工房で製作をしている

・樹種・座面（張り地）のバリエーションがある

・木を使っていて無垢材テーブルによく合う

・加工レベルが高く、長期の使用にも耐えられる

といった点です。

私は３つのブランドの椅子が製作されている現場をいずれも見学させて頂いたことがありますが、敷地も広く、かなり大きな機械も導入されています。現在、木の椅子の加工は、部材の加工は最新機械を使って効率良く進め、最後の組み上げと仕上げは丁寧に人の手で行うといったものが主流です。機械を使えるところは使うというのがポイントで、生産効率をあげると、人の手のみで行うよりも当然コストが抑えられます。以前であれば１０万円ぐらいはしてもおかしくない椅子が５〜７万円台の価格で手に入れることができるようになっています。

では、３つのブランドから是非座って頂きたい椅子を１つずつ紹介します。もちろんこのエントリーで紹介するもの以外にも良い椅子が揃っていますので、ソリウッドウェブサイトのダイニングチェアのページをじっくり見て頂きたいと思います。

ZENチェア（ISU-WORKS）

ISU-WORKSは北海道で活動されているデザイナー兼木工家の高橋三太郎さんと北海道津別町にある木工所である山上木工がダッグを組んだ椅子プロジェクトで、高橋さんがデザイン、山上木工が椅子の製作を行っています。高橋さんはずっと木の椅子をご自身でも製作されていて、木工家のトップランカーとして知られる存在ですが、木の機械加工を取り入れて製作期間を短く、生産できる椅子を作ろうということでこのプロジェクトが始まっています。製作を担うのが山上木工で、ここの工場にはいくつものNC工作機械が所狭しと並んでいます。

ISU-WORKSが昨年発表したのが、ZENチェアです。これまで存在していたハーフアームでゆったり座れるLENチェアと背にクッション性があるGENチェアの良いところどりのハーフアームで背にもクッションがあるのがZENチェアです。販売開始から好評でソリウッドではISU-WORKSの最高傑作として、ブログでも店頭でもプッシュしています。

pepeチェア（宮崎椅子製作所）

徳島県にある宮崎椅子製作所は老舗の椅子メーカーです。椅子製作所という名前の通り、椅子をメインに製作している木工所です。元々はOEMで椅子を製作する木工所でしたが、オリジナル商品を開発し、販売して全国の販売店で売られるようになりました。デザイナーとタッグを組んだことでデザイン性の高い木の椅子が生まれ多くの方に支持されています。このpepeチェアはロングセラーのヒット商品で、おそらく宮崎椅子製作所の中でも最も製作されている椅子です。アームチェアのほかに、アームが下方向に伸びているサイドチェア、背にファブリックがついているものなのでバリエーションもあります。

AWAZA LDR（いのうえアソシエーツ）

AWAZAチェアのコンセプトは「腰の椅子」。腰をしっかりと支えてくれるので腰への負担が少なく、長く座っていても疲れない椅子です。座ってみると腰の下をしっかりと支えてくれるのがわかります。LDRは回転機構がついているAWAZAチェアで、ぐるっと360℃回すことが出来ます。木の椅子で回転椅子はかなり珍しいと思います。家で仕事をしている方、頻繁に立ったり座ったりする方などにはかなりオススメです。実際、ソリウッドでもそういった使い方で購入される方が多いです。

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