2019.03.25

【No.2572】無垢材テーブルも時代とともに求められるものが変化しています。

ソリウッドでは長年に渡って無垢材を使った家具を製作しています。家具の中でも一番多く作っているのはテーブルです。ソリウッドでは木が持つ木目の綺麗さを皆様に味わってもらおうと製作を続けています。創業から40年ほど経っていますので、昔と今では製作しているテーブルのタイプも変わって来ています。しかし,素材は変わらず無垢材を使用しています。

ソリウッドが製作しているテーブルは創業初期は大きな一枚板を使った豪快がテーブルが多かったです。厚みも厚ければ厚い方が喜ばれる時代でした。厚み50mmは当たり前で60mm以上あるものも製作していました。その頃のテーブルはウレタン塗装が施されています。家具の塗装方法がほぼウレタン塗装しかなかったので、ウレタン塗装をしていたという訳です。クリアの塗装だけでなく、色をつけた塗装もしていました。今では考えにくいような色に塗装していた時もあります。

大きな一枚板が多かったというのは、その当時はそうした板が豊富にあったわけです。国産のケヤキやトチ、さらにはナラの大きな板もあったようです。国産材で幅広い大きな一枚板は、現在ではなかなか入手しにくくなっています。

現在ソリウッドで製作している無垢材テーブルは何枚かの板を接着剤ではぎ合わせているものがほとんどです。板の幅方向で接着して板幅を広げることを”はぎ”と呼びます。2枚の板をはぎ合わせたテーブル天板は”2枚はぎ”、4枚の板をはぎ合わせたテーブル天板は”4枚はぎ”と表記します。4枚はぎ以上の場合は、多数枚はぎと呼んでいます。オーダーで製作するストレートカットテーブルの場合は多くは”多数枚はぎ”になります。稀に幅広い板が多くて4枚はぎになることもありますが、5~8枚はぎぐらいになることが多いです。はぎ枚数は樹種やテーブルの幅によります。ウォールナット材は色の薄い部分(白太)を省いて使うので、一枚の板の幅が狭くなります。なので、はぎ枚数が多めになる傾向です。クルミ材は入手できる板の幅が狭いので、はぎ枚数が多めになっています。

また、丸テーブルは幅が1100mm、1200mmとなるので、必然的にはぎ枚数も多めになります。クルミ材の丸テーブルとなると10枚近くの板をはぎ合わせることになる場合もあります。

はぎ合わせをする板の幅は均一になりません。なるべく均一の方が揃っている感じが出るので、そうしたい気持ちはあります。でも、仕入れる板の幅はランダムです。幅広い板だけ使うと幅の狭い板だけが残ってしまいます。極端に幅の狭い板が入らないように努力をしていますが…

ウォールナットやチェリーのような北米産の木材はバンドルという単位でまとめられて日本に入ってきます。(丸太を除く) バンドルは長さは揃っていることが多いですが、幅はランダムに入っています。5インチ(約130mm)から10インチ(約250mm)の板がランダムに入っています。

こちらはウォールナット材のバンドルの木口です。板の幅がランダムなのが分かると思います。

この角度から見ると長さにはそんなにバラツキがないのが分かると思います。逆側も同じような感じです。一つのバンドルでたまに長さの違う板が入ることもありますが、その場合でも7フィートと8フィートという感じで2種類の長さのみというケースが多いです。長さもランダムということは北米産木材に限っては少ないです。

はぎ枚数と見た目と価格に影響を与えます。一枚板は一枚の板なので、完全に木目が繋がっています。はぎ合わせの板は幅方向に継ぎ目があります。どこではぎ合わせているのか一瞬わからない場合もありますが、冷静に見るとはぎ合わせている箇所は分かります。

ちょっと長くなってしまったので、続きはまた明日。

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