2019.03.26

【No.2573】無垢材テーブルも時代とともに求められるものが変化しています。その2。

昨日のブログでは無垢材テーブルも時代とともに求められいるものが変わっている話を書きました。今日はその続きです。

昔は無垢材テーブルというと、大きな一枚板テーブルが主流でした。ソリウッドが無垢材テーブルを作り始めた40年ほど前は、一枚板テーブルになる幅広い板も入手しやすい状況でした。時代は変わって今はあまり大きな無垢材テーブルを希望するお客様が少なくなってきました。

ソリウッドのお客様は東京都内もしくは首都圏近郊の方が多いので、住宅事情も関係していると思います。昔に比べるとマンションや一戸建てでもコンパクトな家が増えています。物理的に大きなテーブルが入らないということもあります。見た目的にも重厚感のあるものよりもスッキリと見えるものの方が好まれる傾向になっています。無垢材テーブルに限らず、多くのものが大、重→小、軽へとシフトしています。

なので、ソリウッドでお届けしている無垢材テーブルも大きさだけでなく、天板の厚みも薄くなっています。現在の主流は30mm~40mm程度です。厚くても45mm。天板厚が厚くなると、それだけ重みも増します。逆に薄くなれば見た目もスッキリして軽くなります。(軽いと言っても広葉樹材なのでそこそこの重さはあります。)


こちらが天板厚30mmの耳つきテーブルです。かつての耳つきテーブルは天板厚が厚かったですが、今は天板厚が薄い耳つきテーブルも製作販売しています。耳つきテーブルの従来のイメージである重厚感は薄まりますが、耳があればナチュラルテイスト感は強まります。長い辺のエッジが滑らかなラインになるので、柔らかい印象も出てきます。


天板厚が40mmになるとどっしり感が少し出てきます。テーブルとしての強度は天板厚が28mmあれば問題ないので、それ以上の厚みになれば見た目です。

当然ですが、厚みが厚くなると価格も高くなります。製作コストはそれほど変わりませんが、板が厚くなるぶん木材の価格が上がるからです。木材は立米単価で価格を計算します。この木材は立米単価いくらですと材木屋さんが言います。その単価に仕入れる木材量をかけると仕入れ価格が分かります。多くの場合、厚みが厚くなると若干立米単価も高くなります。もちろん量も増えているので、当然価格も高くなります。

先ほども言いましたが、普通にダイニングテーブルとして使用するなら天板厚が28~30mmあれば問題ありません。なるべくテーブルの価格を抑えたい人は天板厚が薄い方を選択すれば良いでしょう。逆に予算に余裕があって、どっしり感、安心感などを求めたい人は厚みのあるテーブルを選択するのが良いでしょう。

もう一つ、時代とともに変わったのは塗装です。昔はウレタン塗装一択でしたが、今は色々と塗装方法も開発されて選択肢が増えています。ソリウッドがオススメしているのは、オイル仕上げです。

これは家具用のオイルを木材の表面に染み込ませて乾燥させた塗装で、表面に塗膜を作らないのが特徴です。なので、木そのものに触れることができるのです。木の種類によって、表面の手触り感は違います。オイル仕上げなら、こうした樹種による手触り感の違いが明確になります。ウレタン塗装の場合は塗膜ができるので、差は少なくなります。また、見た目もオイル仕上げの方がナチュラルに感じます。ウレタン塗装の場合はテカテカした感じになります。これは時間が経つと少しテカテカ感が増すように感じます。

オイル仕上げの弱点は、汚れやシミが付きやすい点です。オイル成分が抜けてしまうと、汚れやシミがついてカサついて汚らしくなります。なので、定期的にオイルを塗ってオイル成分を補う必要があります。このメンテナンスを定期的に行えば綺麗な状態を保ち、自然な風合いをキープすることができます。無垢材テーブルを希望される方は木が好き、自然が好きな方が多いので、よりナチュラルな仕上がりるのオイル仕上げを求める人が多いです。

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