2016.03.30

新作耳つきテーブルの中で賢木@吉祥寺がオススメするのは・・・【No.1508】

先日のブログでも紹介しましたが、耳つき用天板が8セット吉祥寺ショールームにやってきました。今回も、耳つき2枚はぎ天板ができる新作の8セットになります。内訳はウォールナット材2セット、チェリー材1セット、カバ材1セット、クリ材2セット、ケヤキ1セット、トチ材1セットになります。これらの板は木目が見えるところまで削った状態になります。おおよその雰囲気は把握頂けると思います。通常、オイルを塗って仕上げるとオイルの香りがしますが、これらの板はまだ削っただけの状態ですから、木材特有の香りがします。木の香りというと、スギやヒノキなどの針葉樹の香りが思い浮かべる方が多いかと思います。最近では、針葉樹の香りを使ったアロマオイルなども作られています。針葉樹からとれる精油には、フィトンチッドと呼ばれる成分が含まれており、これが防菌・防虫の作用とともに、人の精神的な安らぎをもたらすとされています。

ソリウッドで扱っているのは広葉樹なので、針葉樹とは少し違った香りを発しています。こららの木は広葉樹なので針葉樹とは少し香りが違います。木の種類によって、香りも違ってきます。今回の新作の中で、香りが強いのはケヤキ材です。言葉ではなんた表現すればよいのかわかりませんが、独特の香りを発しています。一度、香りを嗅ぐと、次からはすぐケヤキとわかります。

反対にトチやチェリー材はさほど香りが強くありませんが、鼻を近づけると木っぽい香りがする程度です。家具になってしまうとそれぞれ樹種固有の香りというのがわからなくなってしまうので、ぜひ香りの違いも体験してみてください。木の世界の奥深さをわかって頂けるのではと思います。

さて、今日は吉祥寺ショールームに運ばれた新作の中で、私のイチオシを紹介してみます。

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C39テーブル 節ありチェリー材のワイルドな2枚はぎ耳つきテーブルです。

チェリー材は比較的木目が目立たない樹種なので、キレイな木目とか奥深い色味が最大の魅力なのですが、この板はチェリー材にしてはワイルドな表情をしています。少し大味な木目でクネクネしています。さらに3箇所に節があり、よりワイルドさを醸し出しています。節は、もともと枝があった部分で木材にはかならず出てくる部分です。キレイな良いとこどりをする突き板などでは、節の部分ははじかれています。また、ストレートカットテーブルのように5〜6枚ぐらいの板を接ぎ合わせてつくるサイズオーダーのテーブルでも大きな節は基本的には取り除くようにしています。節が入るとインパクトがあるので、好き嫌いがはっきりでる模様ともいえます。なので、オーダーで製作する場合や大量生産をする家具では使いにくい部分になります。ですが、節の周りの木目は複雑で面白い模様になることが多いです。これも無垢材の魅力だと思っていますので、実物をご覧頂けるような耳つきテーブルでは積極的に節の部分を使うことがあります。実際、お客様と話をしていると、節があっても全然気にならないといったコメントを頂くこともあり、むしろ節があったほうが面白くてよいというお客様もいらっしゃいます。ですので、ソリウッドでは節を欠点とは思わず、テーブルの機能面で劣ることがないようしっかりと処理してテーブルを製作しています。

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このチェリー材も大きな節が一箇所と両サイドに小さめの節が2つ入っています。これらの節は凹んでいるところがありますので、そこはプラスチック性の樹脂で埋めて平滑に仕上げます。このような処理をして挙げれば問題なく使って頂けます。

また、この板は比較的白太の部分が太いのも特徴です。チェリー材の場合、中心部分はピンクがかった茶褐色をしていて、徐々に色が濃くなっていきます。一方、白太の部分は、はじめから白褐色をしていて、時間が経ってもほとんど色の変化は起きません。この板はクネクネしている部分の白太にもあるので、その辺りも個性的な表情に一味加えているといえます。

こちらのC39テーブルは、お客様の好みに合わせて脚も選べますし、4本脚以外にI字型の2本脚でテーブルを製作することも可能です。

賢木@吉祥寺

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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
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