2014.03.02

あっ、こんなところにも!街で見かける耳つき板。

このブログを何回か読んだことある人にはすっきりおなじみの「耳つき板」ですが、一般的にはあまり知られていないですよね。もちろん、義務教育で習うわけでもありませんので当然といえば当然です。ですが、実は耳つきの板は意外にも身近にあるもので知らず知らず目にしているものでもあります。

今日は、普段は気にしていないかもしれないけど、皆さんも一度は見た事ある街の中の「耳つき板」を取り上げたいと思います。

まず、耳つき板といったら何を思い浮かべますか?

多くの方は、テーブルやカウンターのような家具が浮かぶでしょう。もちろん、これらは家や建物の中で使うものです。でも、屋外でも結構見かけます「耳つき板」を。

わかりますか?

そう、お店の看板です。

和食系の飲食店や居酒屋に多いイメージです。耳つきの板に毛筆系の文字が書かれているものです。中には、居酒屋のメニューにも使われているのを見る事もあります。和のイメージのお店が多いので、使われる木もマツやスギ、ケヤキといった日本人になじみのある材が多いと感じます。

吉祥寺の街でも、よくみると耳つき板の看板を見つけることができます。ローカルな話題になってしまいますが、吉祥寺のとある所に個人的に気になっている耳つき看板があります。

あるラーメン屋さんの横に2階にあがる階段があるのですが、そこの横に何も書いていないケヤキの耳つき板が掲げられています。幅こそないですが、目をひくケヤキの板です。おそらく2階のお店用の看板だと思うのですが、2階にお店が入っている雰囲気はありません。これからお店が入るのかちょっと注目です。

看板の次は、建物内の耳つき板の例を挙げてみます。

有名コーヒーショップの「スターバックスコーヒー」のコーヒ受け渡しカウンターにも耳つき板が使われているのをご存知ですか?

私の知る限り、「スターバックスコーヒー」の店舗には、2つのタイプの受け渡しカウンターがあります。ひとつは、丸くて、黄色と茶色の絵柄が入っているカウンターです。ソリウッドの吉祥寺ショールームに一番近いショップはこのカタチです。

もう1つは耳つき板をカウンターに使っているものです。何回かこのタイプの店舗に入ったことがあります。覚えているのは、もうなくなってしまった吉祥寺ショールームに二番目に近いショップです。アサメラ材と思われるアフリカ系の材木のカウンターがありました。他にも新宿のお店にトチ材のカウンターがあったと記憶しています。おそらく、スターバックスコーヒーのショップの中で比較的新しいお店に耳つきカウンターが入っている印象があります。皆さんもスターバックスコーヒーに立ち寄ることがあったら、どういったカウンターがつかわれているか気にしてみるのと面白い発見があるかもしれません。

次は、街で見かける「耳つき板」のちょっと変わった例です。

これまた吉祥寺ローカルネタで申し訳ないのですが、それは商業施設「コピス吉祥寺」にあります。「コピス吉祥寺」はA館とB館の2つの建物がありますが、5階にその2つの建物をつなぐ連絡通路があるのですが、そこにルーバーのように木の耳部分を並べてインテリアにつかっている場所があります。ひと目見ただけでは、これがなんなのかわからないかもしれませんが、何種類もの材の耳部分だけを使うことはなかなか珍しいと思います。言葉では伝わりにくいので、写真を探してみたところこちらのサイトにありました。耳つき板が使われている空間はギャラリースペースになっているようです。ぜひご覧になってみてください。

コピス吉祥寺 | 吉祥寺Art Walk

その他にも洋服屋さんでの什器として使われている場合も時より見掛けます。耳つき板は決まったカタチがなく、佇まいも個性的なので、空間の中でアクセントをつけたい部分などに用いると効果的です。

今日は朝からこのテーマでブログを書くと決めていたので、出掛ける前にブロ記事の構成を考えていました。その際にふと目にしたテレビ番組で、スタジオのメインテーブルに耳とおぼしき部分が一瞬映りました。数人の出演者が座る大きなテーブルだったのと木目が目立たず均一的だったので、無垢のテーブルではないと思ったのですが・・・

もしかしたら耳つき板のことばかり考えてたから私にはそう見えたかもしれません。来週また確認してみます。

賢木@吉祥寺

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