2014.02.27

オイル仕上げのテーブルのオイルって何?

ソリウッドでご注文頂いている家具のほとんどはオイル仕上げのものです。ここ最近では、95%以上がオイル仕上げのご注文になります。

オイル仕上げのテーブルというと「染みになる…」、「メンテナンスが面倒…」などネガティブな意見を聞くことも多いと思います。逆にポジティブな意見では「肌触りが良い」「人にもやさしい」「メンテナンスをすることによって長く使える」「メンテナンスが家でできる」「将来的には味わい深いテーブルになる」などこちらも数多く挙げられます。これはよくオイル仕上げとの比較になる「ウレタン塗装」でもいえることで、それぞれメリット・デメリットがあります。

最終的な判断は、使う方が何も重視するのか、どういうライフスタイルで過ごしたいのか?ということを考慮して決めて頂きたいと日頃から思っています。

私の立場としては、お客様がお客様にとって適切な判断を下せるよう、より多くの情報を提供することが重要だと考えています。

今日はオイル仕上げというのはよく聞くし、注意事項やメンテナンスの方法も耳に入ってくるけど、そもそもオイルって何?と思っている方もいらっしゃると思います。ということで今日のブログは、家具に使われるオイルそのものに焦点を当てます。

オイルは日本語でいうと油ですよね!?油は大きくわけて、植物を絞ったり、精製して取り出す植物性の油、ラードなどの動物からとれる動物性の油、石油が代表格の鉱物から作りだす鉱物性の油の3つに分類されます。

家具製作で使われるオイルは、ほとんどの場合、植物から抽出された植物性の油を指します。ですが、植物性の油だったらなんでも家具に適しているかというとそうではありません。油というとべたつくという印象があります。あれは油が乾かないからそう感じるものですが、中には時間が経つと乾燥する油があります。乾く油なので、乾性油と呼ばれます。

乾性油の代表格は「亜麻仁油」「くるみオイル」などが挙げられます。

ご家庭でよく使われる「サラダ油」や「オリーブオイル」は乾燥しない油です。

家具用のオイルとして出回っているものは、乾性油をベースとして、溶剤や色の成分、機能をつけたす添加物が加えられ商品となっているものです。ですので、出来上がった家具の表面が油でべたついているということはありません(当たり前ですけど)。

家具用オイルのメーカーで有名なのは、アウロ社、オスモ社、リボス社、クライデツァイト社の4つです。いずれもドイツの会社です。ドイツは自然塗料の先駆的役割をし、シェアでもかなりの部分を占めます。

ここに挙げた各社とも、それぞれの考えに基づき、オイル成分を調合して様々な商品を展開しています。それぞれのメーカーとも成分の違いはありますが、基本的には亜麻仁油をベースとして、ホルムアルデヒドなど有害とされる物質を含まない自然塗料といえます。ですので、小さいお子様がいらっしゃるご家庭でも安心してテーブルを使って頂けます。

亜麻仁油は、アマという植物の種子から得られる油です。油自体は透明な黄色をしています。アマという植物は日本ではあまり身近なものではないですが、繊維としても使われています。日本では「亜麻色の髪の乙女」という曲が有名ですね。

ソリウッドでは、各メーカーのものを試し、着色をしない通常のオイル仕上げにはリボス社のオイルを採用しています。どこのオイルを採用するかの基準は、作り手次第のところですが、ソリウッドでは、塗りやすさ、ツヤの出方などが理想に近い点を考慮しています。

オイル仕上げのテーブルのメンテナンスについてはこちらの記事を参考にしてください。

さあ、オイル塗装の無垢テーブルをメンテナンスしよう!

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