2013.09.21

さあ、オイル塗装の無垢テーブルをメンテナンスしよう!

オイル塗装の無垢テーブルは自分でメンテナンスができると聞いているけど、実際やったことない方は多いでしょう。私の実家に置いてあるナラ材無垢テーブルはメンテナンスをした気配がないまま長年使われています。オイルが抜けてシミもつき放題になっています。無垢テーブルを販売している人がいる家でさえその状態ですから、なんとなくそういう家も多いだろうと感じています。ただ、オイルが抜けてシミだらけになって使いふるされた様子がいい雰囲気を醸し出しているのも事実です。それ故、放置されてしまうのかもしれません。

キズやシミを綺麗にするにはサンドペーパーで研磨する必要があります。しかし、めんどくさい。ペーパーをかければ細かい木屑がでますし、部屋中に舞ってしまいます。掃除も大変。なかなか踏み出さない理由がいくらでも挙がってきます。その気持ち十分にわかります。

そこでオススメするのが、ただオイルを上から塗るだけの方法です。これだけなら、木屑が舞うこともないので、掃除の心配をしなくても平気。キズやシミを消すことはできませんが、艶が出てくるので見た目は明らかに変わります。オイルを塗るだけでもだいぷ復活してきます。 写真を交えて細かく手順を見ていきます。

塗っているのはソリウッドの無垢テーブルに塗っているリボス社のアルドボスという家具用の自然健康塗料です。オイルを塗るのは天板の表面と側面だけで構いません。裏側や脚まで塗る必要はありません。

塗ったオイルはしっかりと拭き取るのがポイント!

1.布にオイルをつけます。オイルをテーブルの上に垂らしてそれを布で伸ばしていくのでも構いません。オイルはよく振ってからお使いください。

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2.木目に沿ってオイルをまんべんなく塗り込んでいきます。塗ったオイルは拭き取ってしまうので、塗りムラなどには構わず素早く塗ってください。塗っている時に冷房、扇風機、暖房の風が当たるとオイルがすぐに固まってきてしまいます。塗る時冷房、扇風機、暖房は切っておいてください。
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3.塗り残しがないかを確認します。この段階で、写真のようなムラがあっても構いません。
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4.オイルを塗った布のオイルがあまりついてない箇所を使って、塗ったオイルを拭き取っていきます。オイルを全面に塗った直後に拭き取りを始めてください。
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5.もう1枚の綺麗な布でもう一度オイルを拭き取ります。拭き残しがないようにしっかりと拭き取ってください。しっかりと拭き取るのが綺麗に仕上げるコツです。拭き残しがあると後でベタつく原因になるので注意してください。とにかくしっかり拭いてください。
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6.拭き取ったらそのまま乾かします。少なくとも一晩は使わずにそのまま置いておいてください。オイルは高温、高湿度の環境ですと乾きにくいです。夏場は冷房を入れた状態にしておくのがベストです。

7.オイルが染み込んだ布と拭き取った布は、水でジャバジャバに濡らしてから廃棄してください。そのまま丸めて置いておくと発火する恐れがあるので注意してください。 使ったらすぐに濡らして処理してくださいね。
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どうでしょう?

それほど難しくもないし、面倒な工程もありません。これだけで随分と復活しますよ。綺麗になれば、充実感も得られます。

オイルメンテナンスをする頻度ですが、これは普段水拭きをする頻度によって変わってきます。水拭きの回数が多いと、それだけ早くオイルが抜けてしまうのでメンテナンスも回数を増やして対応します。

私が使っているクルミの無垢材テーブルは、普段水拭きはしていません。何かこぼしてしまった時乾いた布で拭き取っています。それで十分かなと思っていますが、人によって感じ方はそれぞれですので、これが良い訳ではありません。細かいゴミは掃除機で吸い取っています。メンテナンスを極力したくないという方は水拭きの回数を減らすといいです。

食用油を使うなら荏胡麻油がオススメ!

家具用のオイルがない場合、食用のオイルで代用できますかという質問を受ける事がよくあります。代用できますが、向いている油とそうでない油があります。 向いていない油のひとつがオリーブオイルです。オリーブオイルは不乾性の油です。つまり乾かない油なのです。そのため、ベタベタ感が残るのでテーブルメンテナンスには向いていません。どうしてもオリーブオイルしかない場合は少量をよく伸ばして塗り、よく拭いてください。しかし、オススメはしません。

テーブルメンテナンスに向いている油は乾性の油です。リボス社のオイルも亜麻仁油という乾性油を原料にして製造されています。食用の油で、乾性なものは荏胡麻油です。最近はスーパーで売っている所が増えました。テーブルメンテナンスに食用油を使うなら荏胡麻油がオススメです。実際に私もメンテナンスには荏胡麻油を使っています。程良い艶もでます。乾きも良く、リボス社のオイルとの違いはそれほどないと感じました。 荏胡麻油を使用する場合も、しっかりと拭き取ることは忘れずにしてください。

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オイルが抜けたテーブル天板もそれなりに味があって良い雰囲気ですが、メンテナンスをして艶が戻った天板はやはり心地良いですよ。オイル塗装の無垢テーブルを使っているのにまだメンテナンスしたことのない方、ぜひやってみてください。自分でメンテナンスをすれば、愛着が湧きますよ。

瑞木@相模湖

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