2013.09.13

我思う、ゆえに割れあり。

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割れないこと。

割れない木材乾燥法が開発されたら、多くの木材関係者がハッピーになれます。割れない方法があれば、リスクを避けられます。そうなれば無垢材家具の価格が下がり皆さんもハッピーになれます。だから無垢材を扱う者は、もっと木材乾燥を粘り強く考える必要があるんです。

自家製木材乾燥庫を作ってから本格的に木材乾燥を始め、もうすぐ2年になります。乾燥させた板の種類も増え経験知が溜まってきました。

高品質の無垢材テーブルを作るには、的確な木材乾燥が欠かせません。そのため、より良い乾燥を目指していろいろと実験を行っています。

その中の一つが ”割れよ、これ以上先には行かせない。”作戦です。このブログで何度か取り上げているのでご存じの方も多いでしょう。木口から入っている割れの先にドリルで穴を開けて、割れが先に進むのを妨げます。ウォールナット材やチェリー材での実験では上手くいきました。私も「これはある程度効果がある。」と思っていました。

 しかし、残念な結果が…

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2重ブロック作戦を試みましたが、むなしく敗れ去りました。

やはり激しく割れようとする力には効果がないのか?

それとも、穴を開けた時点では気づかなかった細かい割れが既に入っていたの?

現時点では、何ともいえません。ただ、腑に落ちない点があるのも確かです。

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問題の箇所を拡大した写真です。木口から一本の線で割れが入っています。一度穴の所で割れを止めたなら、その先から割れる際は同じ線上でなくていいはずです。むしろ、同じ線上のほうが不自然な気がします。なので、穴を開ける時点ですでに先に割れがあったと思うんです。

今日でまたやる気がでました。今後ともこの実験は続けていきます。

瑞木@相模湖

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