2013.09.01

無垢テーブルの樹種を選ぶポイント

無垢テーブルを選ぶ際に、「どの樹種が良いですか?」と聞かれることが多いです。

こう質問されるお客様の中には、以下2つの疑問があると思っています。


?高額であるならより長く使いたい。丈夫で反らないものにしたいという耐久性や品質の疑問

?インテリアとして自分の家に合うかというコーディネートの疑問

1つ目の問題については、木の中でも比較的硬いとされる広葉樹(のちほど少し説明します)を選ぶことで解決されるので、あとは見た目や肌触りなどの好み問題で選んで頂くのが良いとアドバイスしています。

では、木にはどんな樹種があるのかをみていきましょう。

木は大きく針葉樹と広葉樹に分けられます。ふたつの違いは、木の構造組織にあります。広葉樹には、木自体を支える組織以外に、水分を通す導管という組織があります。一方、針葉樹にはこの導管がありません。代わりに仮導管とよばれる木部組織と導管が一緒になった組織で成り立っています。広葉樹のほうが組織が複雑なため、木質は針葉樹よりも硬くなります。


地球上には、針葉樹は、540種、広葉樹は、20万種あると言われています。もちろん、この中には、奥深い森にひっそりと立っている種類やソメイヨシノに代表される観賞用の園芸種も含まれているので、全てが伐採され、製材されて建築物の構造や内装、家具に使われるわけではありません。

私たちがの生活の中で、加工された状態で使われる木は、100?200種ぐらいではないかと思います。日本の木では、家屋の構造材として広く使われている檜や杉、家具などの内装材として使われることが多い欅や楓といった木はよく知られています。

その他にどのような木材があるかを知るには、宮本茂紀さんが描いた「原色インテリア木材ブック」がおすすめです。

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この本には、様々な樹種の木材がどのような色味や木目の特徴があるかを写真と簡単な文章で紹介しています。

では、ソリウッドで扱う木の種類がどれくらいあるのでしょうか?

ソリウッドでは、長年の使用に耐えうる堅さをもった広葉樹を専門に扱っています。ですので、どの材を選んでも強度にさほど違いがないということになります。

では、実際に扱う木の種類はどれくらいあるのでしょうか?

2013年1月から先月までの8ヶ月間で、家具のオーダーを頂いたのは、全部で11種類でした。同じような調査は何度かしていますが、結果は毎回同じようなものです。

その11種類を羅列してみると、オーダー数が多かった順にウォールナット、チェリー、ナラ、タモ、ニレ、カバ、メープル、ヤマザクラ、ブナ、イタヤカエデ、ホワイトオークでした。

それ以外には、トチ、ブビンガ、クリなどの木を使うことがあります。

オーダー頂いた割合をグラフにしてみるとこんな感じになります。

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人気があるのは、ウォールナットやチェリーといった北米産の木です。この2つはいまや無垢材家具の代名詞ともいえる人気のある木です。人気の背景には、濃い色味なので、マンションを中心としたモダンなインテリアにもコーディネートしやすいことが挙げられます。

今回は、無垢テーブルの樹種を選ぶひとつめのポイントのについて、大まかなことを書きました。細かい樹種の説明やふたつめのコーディネートの点については、別の機会にします。もちろん店頭では、聞かれればお話しますので、興味のある方はお声掛けください。

今日から9月が始まりました。東京は、まだ猛暑日が続く厳しい天候が続きますが、今日で今日で夏休みが終りというお子様も多いと思います。

夏休み期間中に小学校2年生の姪っ子が、ちょくちょく店に顔を出していました。木の家具を扱っている店との認識は以前からあるようでしたが、先日、その姪っ子が「ウォールナットがすき」と言ってきました。店においてある家具をひとつづつチェックし、ウォールナットが一番気にいったようです。

どこが一番気にいったかを尋ねたところ、「ツルツルしていて、触ってて気持ちいい」と答えが返ってきました。彼女が将来、家具を買う際に覚えているかはわかりませんが、選ぶポイントは外していないなと、私は心の中でつぶやきました。

賢木@吉祥寺

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