2018.07.07

ドアは蝶番が大事。【No.2337】

オーダーで玄関ドアを製作している話を以前のブログで書きました。既におおよそ完成していています。まだ取り付けていないのでうまくいくかは分かりませんが… 建具屋さんが作る扉の場合は現場で金具の彫り込みをしたりしますが、我々にはそのような技術がないので金具の彫り込みは既にして納品することになっています。やはり歪みなどがあるので、確実なのは現場で現物合わせをしながら吊り込むのが一番確実だと思います。うまくいってくれると良いのですが…

さて、扉にはいくつもの金具が付けられます。もちろん鍵も重要なパーツですが、構造的に一番重要なのは蝶番です。(丁番とも書きますね。) 扉の重量は全て蝶番に掛かります。それでいて毎日何度も開け閉めが行われます。耐久性のことを考えると、蝶番には良いものを使っておいた方がいいですね。

今回は2つのドアを製作しています。それぞれに使う蝶番を変えてみました。玄関ドアに使用するはボールベアリング入りの蝶番です。建築や家具業界ではおなじみのLAMP印スガツネの蝶番を選択しました。玄関ドアの場合は最低でも3枚の蝶番を使います。とても重いドアの場合は4枚使うことも考えた方が良さそうです。ボールベアリング入りの蝶番の方が耐久性の優れていると考えての採用です。

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真鍮で出来ていますが、ブロンズメッキが施されています。それなりに厚さもあって丈夫そうです。

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通常の間の隙間が3mmほど空いているのですが、これは隙間がそんなにありません。なので全てを彫り込んで固定することができないので、少しはみ出した感じにつけることになります。ここの隙間についてはカタログの図面に書かれていなかったので認識していませんでした。ここに隙間が空いている蝶番の方がドアや枠への収まりは良くなります。ここの隙間が空いていないのは盲点でした。確認せずに採用してしまったことはちょっと後悔しますが、性能自体には問題はありません。

店舗のドアには鍵と同様に堀商店の蝶番を使います。こちらのドアには堀商店のドアノブがつくので蝶番も統一した方がいいだろうということで堀商店のものを採用しました。
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こちらも真鍮製です。仕上げは磨きでピカピカしています。が、時が経てばいい感じに古びてくるはずです。堀商店の蝶番の方がサイズは大きいです。見た目もこちらの方が丈夫そうに感じます。こちらにはボールベアリングが入っていません。その違いが後々にどう影響するのか、分かると良いかも知れません。

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こちらは間の隙間が3mm空いています。さすが堀商店の蝶番、見た目も質感も良いです。まだ使用する前ですが、玄関ドアも堀商店の蝶番で良かったかもしれません。

今回は平儀星蝶番を採用しました。でも現在では様々なドア用蝶番が発売されています。調整が楽にいく蝶番や外側からは見えにくくなっている蝶番などいろいろあります。でも、昔ながらのシンプルな平蝶番も構造がすっきりしていて私は好きです。

蝶番をつける位置にも諸説あるようです。重い扉の場合は特に上の方に力がかかるので2枚目の蝶番を真ん中より上につける場合もあります。今回はそのようにしました。普通は真ん中に2枚目の蝶番を付けますが、重いものの場合一番上の蝶番に負荷が掛かりすぎてしまうので、2枚目の蝶番を上にずらして負荷を分散させようという考え方です。でも、真ん中につける場合もあるようなので、一概にどれが正解とは言えない問題なのかなと思います。

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どちらにせよ、ドアの力は蝶番にかかるので蝶番は価格が高くても良いものをつけた方が後々の問題も少なくなると思います。

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