2018.07.08

オイル仕上げはご自宅でメンテナンスできる利点があります【No.2338】

本日はオイル仕上げのテーブルのメンテナンス講座を開催しました。暑い中、2組3名の方にお越し頂き、メンテナンスの実践を解説を交え行いました。今日の講座では、

ちょっとしたテーブルの凹みを修復する方法

染みがついたり、肌さわりが悪くなったテーブルをリフレッシュする方法

の2点を実践を交えて、こんな感じでやって頂くとうまくいくといったことをお話させて頂きました。オイル仕上げのテーブルは、水に対する扱いが難しい、染みができて汚くなる、定期的にメンテナンスする必要があるといった欠点と捉えらえる点もあることは確かです。今回はテーブル選び方講座やテーブルメンテナンス講座でメンテナンス実践を行う専用テーブルとして置いているナラ材のテーブルを事前に、使用感が出すためにわざと水をこぼし、しばらく放置していたり、底が濡れたガラスのコップを数日放置して輪染みを作っていたりしました。コップの輪染みについては、濡れたコップを置いてしまった直後は染みがついてしまったかなと思うほどに、濡れていますが乾くと意外と染みにはなっていないことがあります。これは自宅で使用しているメープル材テーブルでの実際に使用しているときにも感じます。また、染みがついても先ほど述べたようにやろうと思えば、さほど時間をかけずに染みを目立たなくすることができます。これは多少面倒で、勇気のいることではありますが、それぐらいのことは皆さん日常的に行なっている範疇かなと個人的には思っています。革靴を磨いたり、キッチンの五徳を洗ったり、換気扇の掃除をしたり、長く綺麗に使うには必要なメンテナンスはどのもにも存在します。ですので、ことダイニングテーブルだけメンテナンスが必要だからオイルじゃなくてウレタンにしようとは思わないで頂きたいなとは日頃思っています。

では、コップの跡のような輪染みがついてしまった、肌さわりが悪くなってしまったオイル仕上げのテーブルはどのようにメンテナンスすればよよいのかをみていきます。用意するのは、メンテナンス用の家具用オイル、#320の紙ヤスリ、ウエス(綿100%の布)の3点です。広い面を紙ヤスリをかける際は、手のひらサイズの木片があると平滑にヤスリをかけることができます。このような紙ヤスリを固定するホルダーは市販のものもあります。ご自宅にあるようでしたら、それを使って頂くのが良いと思います。

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まずは紙ヤスリをかけていきます。ここでの注意点は紙ヤスリをかける方向です。紙ヤスリをかける時は木目にそってかけるようにしてください。木目に垂直方向にかけてしまうと傷が残ってしまう場合があります。紙ヤスリをかけると、その部分はスベスベになります。全体がスベスベになるのを素手で触れて確認してください。この状態での肌さわりがオイルを塗った後の肌さわりとなりますので、ざらつきはこの時点でなくすようにしてください。また、染みなどの部分は少し重点的に紙ヤスリをかけて、染みを取り除いてください。紙ヤスリをかけると、表面に木屑が残りますので、さっとで構わないのでウエスなどで拭き取ってください。

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いよいよオイルを塗っていきますが、オイルは綿100%のウエスに適量を垂らし、そのままテーブル表面に擦り込むようにぬっていきます。オイルが木部の表面に浸透すると少し表面の色が濃く変わります。テーブル全体の色が変わるまでしっかりと塗ってください。オイルを塗るのは基本的にはテーブルの上面だけで構いません。側面がざらついているようであれば上面と同様に塗ってみてください。裏面は塗る必要はありません。オイルを塗ったら、直後で構いませんので、オイルがついていないウエスで表面に残ったオイルを拭きとってください。テーブル全体を乾拭きするイメージですが、少し力を入れるようにしてください。実はこの拭き取りが出来上がりの状態の出来を左右します。しっかり拭き取っていないと乾きが遅くなったり、ムラの原因になってしまいます。

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