2018.04.10

人気のウォールナット材とはどんな木材?【No.2249】

ソリウッドでは北米を代表する木材であるブラックウォールナット材とチェリー材が人気があります。世間一般には圧倒的にウォールナット材の人気が高いようですが、ソリウッドではチェリー材もウォールナット材に負けず劣らずの人気を誇っています。材木屋さんに「うちはチェリーもウォールナットと同じくらいの売れ行き」と話すと結構びっくりされます。「うちではチェリーはほとんど出ないです。」と言われる材木屋さんが結構多いです。なぜなのかは謎ではありますが、ソリウッドではチェリー材も人気があります。

もちろんウォールナット材の人気も高い訳です。ウォールナット材の人気の秘訣は何と言ってもウォールナット材が持っている色にあると思います。着色をしなくても濃い茶色をしているのはわずかな樹種しかありません。木は薄い茶褐色をしているイメージが強いと思います。タモ材やナラ材はいわゆる”木の色”のイメージに近いです。その他、クリ材やクルミ材なども”木の色”のイメージに近いと思います。

でもウォールナット材はブラックウォールナットとも呼ばれるように元々の色が濃い茶色な訳です。なぜこのような色をしているかは謎です。ウォールナットは日本語にすると”クルミ”です。日本に生えているクルミで木材に使用されるのはオニグルミという種類です。オニグルミは淡い茶褐色をしていて”木の色”イメージに近い色です。クルミ材はどことなく優しい雰囲気があるのでお気に入りの人も多くいるはずです。同じクルミの仲間であってもブラックウォールナット(北米産のクルミ)とオニグルミ(日本、中国、ロシア産のクルミ)では色が全然違います。

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こちらが北米産のウォールナット材(ブラックウォールナット材)を使用して製作したストレートカットテーブルと椅子です。着色はしていません。クリアーのオイルや蜜蝋ワックスを塗って仕上げられたものです。

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こちらがオニグルミ材のストレートカットテーブルです。こちらもクリアーのオイルを塗って仕上げています。色が全然違いますよね。でも、木目の様子を見ると同じクルミの仲間だと分かるくらい似ています。ぜひ、吉祥寺ショップでウォールナット材とクルミ材のテーブルを見比べてみてください。木目の様子は似ているのに気づくと思います。材質はクルミ材の方が少し軽くて柔らかいです。導管の太さや形状が似ているので木目の様子が似てきます。

ウォールナット材は濃い茶色をしていますが、全ての部分が濃い茶色をしている訳ではありません。丸太の外側の方は色が薄いです。この部分を白太(しらた)と呼んでいます。どんなウォールナット材の丸太にも必ず白太の部分はあります。でも、白太の色や白太の割合は木によって違います。日本ではウォールナット材の白太はなるべく使わないのが慣例になっています。色の濃い部分だけを使った方がまとまりがあって統一感のある製品に仕上がるからです。また色の濃い部分だけを使っているので、同じような製品を大量に作る場合はばらつきが少なく製造できるから濃い部分だけを使います。白太を入れると一台一台の印象が結構変わってきて、商品の見た目のバラツキが多くなります。お客様のイメージと違うものになる確率も高くなるのでリスク回避のために白太は入れないのが慣例になっています。

しかし、ウォールナット材の生産国であるアメリカやカナダでは白太を含めて使用するのか当たり前になっています。そのため、白太を含んで製材して出荷しています。日本ではそうした板の白太部分をカットして使っています。ところが、近年は白太が入っている割合の多いウォールナット材が増えています。片面が全部白太という板もあります。そうした板はなかなか使いづらいので、余して置いておくことも多いです。しかし使わないのは勿体無いので現品販売用のテーブルとして製作することにしました。

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こちらが現在吉祥寺ショップで現品販売中の白太込みのストレートカットテーブルです。白太を省いているテーブルとはまた違った雰囲気になります。しかし、これはこれでアリだと思っています。現品のみて気に入った方はぜひ。オーダーで製作するウォールナット材のストレートカットテーブルより若干お安くなっています。1点物なのでお見逃しのないように。

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