2015.11.02

ウォールナット材は北米産、クルミ材はアジア産。同じクルミの仲間でも色が違います。【No.1359】

寒い日が増えてきましたね。特に朝晩はとても冷え込むようになりました。日中はまあ暖かい日もあるので、服装に気を使いますね。風邪を引かないように気を使いながら相模湖工房では無垢材家具の製作を行っています。

ソリウッドで販売している無垢材家具は樹種を選択することが出来ます。1番人気があるのは、ウォールナット材です。ウォールナット材は、アメリカンブラックウォールナットと呼ばれるように北アメリカ大陸でとれる木材です。特に北アメリカ大陸の東側が産地になります。外国産の木材でありますが、ウォールナット材は日本でもよく見掛けるポピュラーな木材になりました。無垢材でなくてもウォールナット色などと塗装の色にも使われるようになりました。ウォールナット材の特徴は、その色です。着色をしていなくても濃い茶色をしています。この木材ではマネできない色が人気の秘訣でもあります。

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こちらがウォールナット材で製作した耳つきローテーブルです。ウォールナット材は濃い茶色をしていますが、外側に近い部分は薄い色をしています。写真のウォールナット材も耳の近くの部分の色が薄いのが分かるといいます。この色の薄い部分を白太と呼んでいます。ウォールナット材に限らず多くの木は外側の部分は色が薄くなっています。木は中心部と周辺部ではその役割が違います。水分や養分の伝達を担っているのが木の周辺部です。白太の部分ですね。外側に新しく成長した部分が増えてくると(内側に入ってくると)、水分や養分伝達をやめて樹体維持へとその役割を変えていきます。その際に成分が変化して色が濃くなります。

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日本では通常ウォールナット材の色が濃い部分だけを使用します。この方が統一感がでるので、日本人なりの美意識だと思います。しかし、ウォールナット材の産地であるアメリカでは色が濃い部分と薄い部分を区別することなく両方とも使います。そのためシラタがたくさんある板もそうで無い板も区別することはありません。ところが日本では白太は省くので、白太が多い板は使い物になりません。ただ、テーブル天板の裏などには白太が入ってしまいます。表も裏もすべて色が濃い部分という板が少なくなってきています。

ウォールナットは日本語だとクルミです。日本にもクルミの木が生えています。アジア地域に生えているクルミで木材として使われているのはオニグルミという木です。ソリウッドではクルミ材のストレートカットテーブルの販売を始めました。

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同じクルミ材でも色が全然違いますね。色は違っても木目の様子などは似ています。木目を見るとやはり同じクルミの仲間なんだなと分かります。これを濃い茶色で着色したらかなりウォールナット材に近づくと思います。ウォールナット材に比べるとクルミ材は少し軽くて柔らかいですね。クルミ材はどことなく優しい雰囲気をもっています。クルミ材は白太が脆く耳の部分に虫喰いが入っていることが多いです。白太はもう少し白っぽい色をしています。が、ウォールナット材に比べると色のコントラストは少ないです。耳つきでテーブルにすることもできますが、耳つきのクルミ材は常時手に入る訳ではないです。クルミ材のストレートカットテーブルは吉祥寺ショールームに展示してあります。お客様からも好評です。明るい色の樹種で選択肢を増やすことができたのは良かったと思います。クルミ材が持つ独特の優しい雰囲気を感じにぜひ吉祥寺ショールームに来て下さい。

ウォールナット材とクルミ材。同じクルミの仲間なのに色がこんなに違う面白さを感じながらどちらがお部屋に合うか考えるのも楽しいひとときかもしれませんね。

瑞木@相模湖

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